STAR DRIVE 輝きのタクト 東大ゼミレポ

※全て2chのスタドラスレよりの転載です。問題のある場合はご連絡下さい。
※一部、レイアウト用に改行等の変更をしています。文章には手を加えていません。
転載元:STAR DRIVER 輝きのタクト 第127フェーズ

634 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/05/29(日) 18:26:41.23 id:wTAX3K910
東大のコンテンツゼミまとめ
新情報はあまりなかったような…。ここで出た推測の裏付けとかは多かったかなー

  • 黒板に「おとな銀行定時株主総会」の文字。スクリーンを上げなかったら最後までばらさなかったのか?
  • 講義室の柱に「王の柱 ご容赦ください」と書かれた紙が貼ってあったが・・・容赦って何w
  • 企画段階にて プロデュサー「サイバディってなにで動くんですか?(駆動的な意味で)」監督「アニメーターの作画で動くんじゃないですか?」
  • 「日5枠に決まりました」「何だってー!?今さらセクシー描写とか直せないんだけど!?」「スタドラのエロは品があるから大丈夫です!」ただし苦情は少し来ていた模様。
  • オリジナル作品は視聴者が思っているほど企画が通りにくい訳ではない。
  • 設定は作ってあるが(それこそツキヒコの第1フェーズも含まれると思う)話に不要なものは出さなかった。

636 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/05/29(日) 18:30:09.50 id:wTAX3K910
本文が長すぎとかで分割。

  • ロボもののお約束を破ってタクトが無敗なのは最初(中学時代)に負けているから。ナツオだけでなくハナのことも尊敬の対象。
  • 海を渡ってきた理由は秘密。スガタの推測(生き死にを試したとか何とか)については触れられなかった。
  • コヤマシゲト、図らずも壇上に乗せられて最後まで喋ることに。
  • サイバディに瞳が無いのは意識を持ったロボではないから(例.ガンダム)。ドライバーの変身した姿と捉える。アインゴットだけ瞳があったのはそのせいかな?
  • タウバーンという名前は監督のアイディア。スタッフの年代によって主役機の名前にはこだわりがあったとか(濁点が必要だとか、真ん中に・を入れるべきだとか)

637 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/05/29(日) 18:31:14.42 id:wTAX3K910
あと2回ほど続く

  • スガタのサイバディをラスト付近まで出さないのは予定通り。それだと目立つタクトとのバランスが悪くなると思ったので、ザメクのスペックを上げまくって釣り合いがとれるようにした。
  • ボンズ社長「(最終回のコンテを見て)これホントにできるの?」
  • スガタは下ネタ好きではないwそう感じた視聴者の心こそが(ry
  • マドカ、コウの役割はワコのリビドーの強さを見せること。最後のゼロ時間を守ってるだけあってワコはただものじゃない、という描写。
  • 榎戸はヘッドがお気に入り。ソラやシンゴに愛されていたりと、近くに幸せがあることに気付かない。立派に成長した息子に殴られるなんて最高に幸せジャマイカ

638 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/05/29(日) 18:33:06.14 id:wTAX3K910
今日の講演内容って秘匿とかじゃないよね。マイクの音が小さくてよく聞こえなかったわけだが。

  • 近くにある幸せに気付かないのは他のキャラも同じ。ベニヲとか。
  • 何かが「欠けている」と思っているキャラ達と接することでそこを埋めていくのがタクト。
  • ワコバディの元ネタはセーラーム−ン。五十嵐×榎戸だし。ヌンナはデザイン無し?
  • ゼロ時間に突入するのはシリアスパートなので、入浴中に球体桟敷に呼び出されるとかは無し。つーか放送コードw歯ブラシワコが限界w

639 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/05/29(日) 18:33:44.94 id:wTAX3K910
おわりー

  • 最終話でスガタはザメクに乗っ取られてるかは微妙。脚本段階ではザメクの自我が覚醒するシーンがあったが監督が削除した。監督的に宇宙でタウバーンと戦っていたのはどちらの意識なのかははっきりと決めてはいないらしい。
  • 綺羅星☆」を考えたのは榎戸的にヘッド。他に考えつきそうなキャラはいないでしょ?とのこと。確かに思いつかないけどさー
  • 最終回の ヘッド「何が綺羅星だよ、馬鹿馬鹿しい」とカナコの「綺羅星☆」はもちろん対比。

訂正や補完は任せた!

655 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/05/29(日) 19:42:02.93 ID:6rbnlLPz0
おっと、レポ先を越されたかwまあ空気を読まずに投下する

コンテンツゼミ主催 第84回五月祭企画
STAR DRIVER 輝きのタクトスペシャトークショー at 東京大学

日 時:平成23年5月29日(日)14:00〜16:30
場 所:東京大学本郷キャンパス 工学部6号館2階63講義室
登壇者:五十嵐卓哉榎戸洋司、大藪芳広

冒頭、主催者による「綺羅星☆!」に全力で応える会場。主催者が死ぬほど満足だったw 会場は少々小さな講義室。120くらいかな。男女比は4:6というところか。かなり年齢層が広かった印象。お母さんと一緒の中学生がいて驚愕した

オープニングトーク

主催者に案内されて五十嵐、榎戸、大藪の各氏と、司会のアニプレックス佐藤成俊さんが登壇 この後は佐藤さんの仕切りで進行

−放送が終わって2ヶ月近く、現状は?
榎戸「放映開始の昨年10月の時点に最終話を書き終わっているので、今は忙しさはないです。アニメ誌のインタビューに答えたりってところくらいですか」
五十嵐「暇にはなったんですが、「仕事しないとな」と思い始めてるところです」
大藪「BD収録用に直したり、まだまだ作業中です」

企画の成り立ちについて

−はじまり
榎戸「最初はホスト部で五十嵐さんと組ませてもらって、終わるころに「次はオリジナルがやりたいね」と。ただ、当時は特に具体的な話はなくて。それが2009年の3月に荻窪の焼き鳥屋でこの3人で飲んだのが最初ですね」
大藪「実際に動き出したのは去年の5月ですね。そしたらボンズの社長に「ロボもので2クール」と言われてしまって」
榎戸「自分も次はロボットモノと思っていたので五十嵐監督に話したら、思い切り不安そうな顔をされてw でもその顔を見た瞬間に、凄い突飛なのができそうだなとw」
五十嵐「まあボンズの南社長が僕たちの面子を見て「ロボットモノを」と言ってくれた以上、何かしら感じるところがあるんだろうと考えてオッケーしました」

−ロボットモノをやることについて
榎戸「でも最初の会議は酷かった。ボンズのアニメーターさんたちから「ロボットはどうやって動くんですか?」と言われて、五十嵐さんは「いや、そりゃあアニメーターさんたちが絵を描いてだね…」って」ひどいw
五十嵐「あのときの大藪さんの呆気にとられた顔は忘れませんよ。ロボットモノってある程度の定式みたいなのがあるじゃないですか。だから何とか自分の土俵に引きずり込もうと」分かった上での発言なのね一応w
榎戸「僕達は東映を多くやってて、ボンズサンライズから独立したスタジオなんですね。僕はあのやりとりを見た瞬間「あー、ガンダムセーラームーンが戦ってるなー」ってw」

656 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/05/29(日) 19:42:14.23 ID:6rbnlLPz0
−コンセプトについて
榎戸「コアにしたのは「明るく楽しいロボットモノ」これは外さずにできたと思います」
大藪「やるからにはお二人の得意分野で戦ってほしかったですからね」
榎戸「でもスケジュールはきつかったですよ。最後の方は、1週間で1話書くみたいになってましたし」でも書いちゃうのってすごいよねw
五十嵐「榎戸さんと約束したのは、どんなにいっぱいいっぱいになっても、2人で指差し確認はしようってこと。だからしっかりできたかなと思う」こういう俯瞰する立場は重要だよねやっぱり

−事前質問「話の組み立てとして工夫はした?「番組」であることを意識した?」
五十嵐「当然、自分達だけじゃなくてその後もこの枠であるとか、アニメを作り続けていけるように意識はしてます。昔は「自分の担当回が受ければいい」みたいに思ってたときもありますが、歳をとると考えが変わります」
榎戸「やっぱり好きなものしか作れないんですよね。唯一工夫するとすれば、男女問わず楽しめることでしょうか」

−日5に決まったときのこと
五十嵐「びっくりしましたね。最初枠なんて決まってなかった。掛金のレートがポーンってあがった感じ」いい例えだw
五十嵐「ストレスで血便でましたもん」おいw
榎戸「テレビ局の人に「このままでいいんですかね?」って確認しましたね。今更修正できないって。そしたら「スタドラのエロは品があるからいいです」って」そーいうもんかwと、ここで司会が客席の人に話を…毎日放送チーフプロデューサーの竹田さんが見えていてそこのところの話をってw
竹田「いやまあ品がいいからって言ったんですけどね、BPOとか局に直接とか、結構怒られましたw でも当然、きっちりお願いしなくちゃいけない部分は榎戸さんに修正してもらいましたし、しっかりできたと思っています」流石だね

オリジナルアニメを作るということ

大藪「オリジナルアニメを作りたいって波みたいのがあるんですよね。それに上手く乗ったなと」
佐藤「オリジナルは売り上げや視聴率を読みにくいんでは、って事前質問結構あったんですよ今回。そこは榎戸・五十嵐という二人をみて見込んでゴーサインが出ます」やっぱり過去の実績が重要なのね
五十嵐「週刊誌みたいに、アニメは途中で視聴者の反応をフィードバックできないですから、そこは不安ですよね。でも、オリジナルも原作モノも、作るときにはそんなに大差ない。考える手間の大小くらい」
榎戸「でも名前は困りますよね。何人もいちから作るのは本当に。しかもやっとできたら、アニメ誌の人に「このキャラの血液型は?」って聴かれてw知らないよもうw」
大藪「オリジナルで大変なのは、「説明のしづらさ」ですね。原作モノなら、原作を持っていって読んでくださいでいい。まあこのアニメの場合は「銀河美少年」ってインパクトで救われましたw」

作品を振り返って

−事前質問「説明はあまりしないほうなのですか?」
五十嵐「あまりしないですね。全部説明すると口寂しいじゃないですか」
榎戸「物語が流れるのに必要な説明はしたつもりです」

−続編は?
五十嵐「いや、僕はやる気満々ですよ」
榎戸「そうやってアニプレさんが振ってくるってことは、お金出してくれるんですね!」
佐藤「上司とよく相談します」相談してくれw
 ここで15分の休憩

657 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/05/29(日) 19:42:27.27 ID:6rbnlLPz0

各キャラ&メカへの思い

−タクトはやたら強かった気がするんですが…
榎戸「ロボットモノのセオリーからすれば、一回負けて強くなるべきですよね。でもタクトは一度負けているんです。中学生のとき、ハナとナツオとの3人の関係の中で。それは三角関係とまではいえないけれど、ハナはどこかでナツオの病気を知っていた。そしてタクトは、「ハナがナツオが病気であると知ってること」に、気付いてしまった自分は3人だと思っていたけれど、1人と2人だったと知ってしまった。だからと言って、タクトは嫉妬とかせず、むしろ2人への憧憬が強くなったんですけどね」
五十嵐「その後でナツオは亡くなりました。亡くなった者の強さってありますよね。スガタが最後、死んででも全てを止めようとしたときに、タクトが彼を助けた、そう踏み出たことの源流がそこにあると思っています」
榎戸「個人的には、ナツオが飛行機を飛ばしたときのハナの「行け!ナツオ!」って台詞がポイントです。あれと同じで、いつも「君付け」のワコが、6話で感極まって、スガタを呼び捨てにしてるんですよね。でもタクトが呼び捨てにされるのは、最終話の本当に最後。ここでやっと、彼はスガタと並べたんです。この物語は、タクトくんが好きな女の子に呼び捨てにしてもらえるまでの物語」いや、まあ、好きな女の子に呼び捨てにしてもらいたいってのは分かるけどなw

−タウバーンについて
榎戸「ロボットアニメには「乗り込んで戦うもの」という意識があります。例えば、ガンダムの整備士のひとが主人公だったとしたら、それはロボットアニメではない。で、ロボットアニメの中で大切なのって「家督」なんですよね。アムロテム・レイの息子だから、シンジはゲンドウの息子だから、主人公機に乗っているタウバーンは「ツナシ家のサイバディ」と考えています」
五十嵐「それと同じで、シルシ家督に置き換えてますね」
と、ここで再び会場から人を紹介。サイバディデザインのコヤマシゲトさんが最前列から壇上に引っ張り込まれるw しかしホントどんだけ関係者来てんだよこれw
コヤマ「タウバーンは最初に渡されたイメージボードにありましたから、もう僕が仕事に就いたときには形になってましたね」
五十嵐「最初「ホソマッチョにしてくれ」って言ったんですよ。西洋的な筋肉のつきかたじゃなくて、東洋的な絞り込んだ身体。「ブルースリーです」って言ったら「もっと分からない」って言われてw」
コヤマ「最初に関わったのは、トップ2をやってた繋がりで、ネタ出し要員だったんです。で、会議中に「こんなのは?」とスケッチを渡したら「よろしく」と。大藪さんとはボンズの別スタジオなんですが、ある日突然企画書を渡されてねw」
コヤマ「拘ったというと、瞳を描いていないところですかね。ロボットには瞳があるのとないのがあります。で、瞳があるロボットというのは自意識がある。今回のサイバディは「タクトが乗り込んで動く」わけですから、瞳は描きませんでした。もうひとつ、メカアニメーターの人には、瞳があるロボットを描きたくない、俺はキャラを描きたいんじゃないって人もいる。そういう人たちの力を最大限借りる必要があった、というのも実はありますw」意外に深いんだねw
榎戸「頼んだときは、「22身体も無理です!」って言われたんです。だけど「大丈夫!ただのザクとシャアザクだって2体扱いですから!」とか無理やりお願いして」
コヤマ「デザイナー魂って言うんですかね、そうやって「色だけ変えればいい」って言われると、全部別のデザインにしたくなる」職人だねw
大藪「一番難しかったのは「タウバーン」って名前ですよね。各世代で「主人公機の名前はこうあるべき!」ってのがある」
五十嵐「こういってますけど、この人「タウバーンって俺が考えたんだぜ!」って言いたいだけですからね」ひでえw

658 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/05/29(日) 19:42:40.23 ID:6rbnlLPz0
−スガタについて
五十嵐「ザメクは最後まで出てこないし、タクトとのバランスをいかにとるかが課題でした」
榎戸「初期案だと「スガタはアプリボワゼを最後までしない」って設定だった。でもバランスが悪いと。だから王の柱とか色々くっつけてバランスはとれたかなーと」
コヤマ「五十嵐さんから「キングザメクは強くて、でかくて、カッコよくて…」って言われて、デザインが一番最後でいいサイバディだったのに、どんどんハードルが上がりまくってw
 で、結構線が多くなった。つるつるの機体で「強そう」とは思わないでしょwでも、アニメーターさんに気の毒だった。あれも1週間くらい下書きにかかりましたよ」
五十嵐「これを現場が動かせるかはかなり不安でした。スタドラのスタッフのモチベーションは高くて見事にやってくれましたね」
大藪「日頃あまり口を出さないんですが、ボンズの社長が「お前これ本当にできるんか」って言いましたからね…」
五十嵐「村木さんに入ってもらわなかったら無理だった」
コヤマ「実は1週間かかってデザインして出したあと、五十嵐さんに修正要求されたんですよねw 妥協しねえなこの人とw」それに応えるほうも凄いわ…
 
ここで事前質問より「スガタは下ネタ好きそうですがどうなんですか?」
榎戸「違います!」そりゃそうだろうw

−ワコについて
佐藤「ワコについてはですね、「現在の萌えとはかけ離れたデザインでしたが」とか来てますよ」
五十嵐「僕的にはドストライクなんですけどね…なのにオモチャもはぶられてしまう…」w
榎戸綺羅星の面々の個性が強いから、自然とナチュラルな感じになりましたよね。でも、只者じゃないってところを徐々に見せていった、そこが3部です。マドカとコウは明らかにワコより上を行ってそうじゃないですか。それなのに、ワコの力で敗れ去っていくっていうところは対比したかった」
 
ここで事前質問より「榎戸さんの脚本は女性的な生々しさが出ていたと思いますがコツは?」
榎戸「俺が聞きたいですよ」
と、ここで再び会場の関係者に振る司会。スクエニの渡辺Pとボンズの広報の前田さんが最前列にw
渡辺「女性から見ると魅力的でしたよ。人妻とか普段あんななのに、実は世界のことを一番考えてたり。ワコちゃんも腐ってたり、恋愛を考えるとお腹がすいたり、いいキャラでした」
前田「でも人妻女子高生のインパクトには勝てないですねw」流石や…

−4人の巫女を関わらせたのは何故?
榎戸「いや、南の島が舞台でしょ?そうなれば巫女じゃないですか、そして巫女なら歌うじゃないですか」答えになってねえwwwwwwww
五十嵐「歌によって戦いの幕が開くっていうのは定式化したかったっていうのはありますね」
大藪アニプレの大山Pに歌のことを相談したら「いい人いるよ」って紹介されたのが神前さんでした」
と、ここで再び会場の大山Pに…どうなってんのこの企画…
大山「いや、やっぱり歌との組み合わせをしっかりできたと思います」と通り一遍の回答w
そしてそれをふつーに流そうとする司会に、榎戸さんから「上司には優しいなおい」とツッコミがw それに「私も会社員ですから」と佐藤さんw
五十嵐「巫女の歌は祝詞みたいな感じにしたくなくて、ポップな感じで上手くしてくれましたよね」

659 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/05/29(日) 19:42:55.53 ID:6rbnlLPz0

事前質問

ここからは事前質問に色々答える形に
−サカナちゃんがヘッドに伝えてたイカ刺しサムの話は、やはりヘッドに思いとどまってほしかったから?
榎戸「そうですね。サカナちゃんは本当にヘッドのことを好きだったんです。彼女の話はサイバディの記憶から得たものを、サカナちゃんなりにアレンジしたもの。あの結末を話せばヘッドが気分を害して自分が追い出されるのも分かっていた。だけど、彼女は、今の関係がずっと続いてもほしかったけど、彼のために伝えたんです」
榎戸綺羅星の人たちは、みんな自分が幸せだってことに気付いてない。ヘッドはサカナちゃんたちに愛されている。ベニオもジョージたちに好かれてることに気付いてない」
五十嵐「自分には欠けている部分があるって思うのは自分だけなんです。でも、それを追い求めるのが青春なんだと思ってます」この言葉は、この講演会で一番胸に来たわ
佐藤「ミズノちゃんがマリノを作り出したのもその欠けてる部分を埋めたかったんですか?」
榎戸「そうでしょうね。実は2階の窓からバスの屋根に飛び乗ってそのまま登校するってヒロインのアニメをいつか作ろうと思ってたんです。だけど「今回は出し惜しみなし」ってことで、ミズノちゃんになりました」
五十嵐「鎖で縛られてるサカナちゃんってインパクトを超えるにはそれしかなかったんですよねw」
榎戸「困りましたよ。ケイトのときなんか、もう切羽詰って「カラオケだ」ってw まさかフルアニメで振り付けが見られるとは思いませんでしたよ」
佐藤「あれはアニプレの会議室で、振り付け師さんに3時間くらい踊ってもらったのを、僕があらゆる角度から嘗め回すように撮影したんです」嫌な表現だなw
大藪「あのシーンは、丁度戦闘も佳境の頃でしたから、辛かった思い出しかないですね」

−巫女のサイバディへの注文は?
コヤマ「メカデザインは結構理詰めなんですけど、巫女のサイバディは遊んでます。一瞬で壊れるし。ワコとかセーラームーンですからね。ツインテの中にお団子があるのがポイントですから」おいw
 
−入浴中にゼロ時間に飛ばされるという展開は考えなかったんですか?
榎戸「その誘惑と戦い続けました」
コヤマ「球体桟敷のアイディアは自分が出した覚えがあるんです。そのためのアイディアだったのに…」
五十嵐「全裸で入浴してる人間が仮面の連中と…って放送コード引っかかりますよw」

−みんなのその後は?
五十嵐「自分は最終話を作るときには、最終話のBパートで起承転結の結びが終わると思ってます。余韻はEDの中で感じていただければと。最後の最後にタクトは、宇宙から見た夜明けを見て、「これより凄い空を見る」と言った僕はそれ以上の補足は不要と思っています」
榎戸「ラストシーンから3人の誰が欠けてもいけない、ずっとそう考えていました。だから戦闘シーンをバックにワコのモノローグを流すというのはずっと前に決めていた。だけど最終回を書くのは苦労しましたけどね…僕が上げた脚本だと、地上から戦闘を見上げるシーンとかもあったんです。だけど、現場の判断でフル戦闘シーンにしてくれたのは脱帽しました」
五十嵐「村木さんが「これはやるしかない」って言ってくれたんですよね」
大藪「面白い現場っていうのは、脚本に更にコンテが盛って、更に作画で盛って、更に音楽で盛って…ってなるんですよね。このアニメの現場は正にそうだった」
コヤマ「あの最終話を見ると、ホントデザイナー冥利に尽きますよ」

660 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/05/29(日) 19:47:18.27 id:NdG7u3tF0

個別質問コーナー

−五十嵐監督の作品は女性主人公が多いが、男主人公で工夫はされましたか?
五十嵐「男主人公をやりたいというきもちはありましたから…ただ、話を作る前に「どういうキャラクターにするか」はかなり練りました」

−コヤマさんが受けたキングザメクの修正とは?
コヤマ「ザメクの後ろにジェットをつけるってことです」
五十嵐「そのほうがロケットぽくて、巨大さが出るじゃないですか。趣味ですけどね」

−ボウ・ツキヒコの第1フェーズの能力は
榎戸「何かありますよ…例えば「今日の体調がよくなる!」とか「お腹の具合がよくなる!」とか」考えてねえなw

661 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/05/29(日) 19:50:38.76 id:U5ZEBSzs0
−ザメクの中にいる間のスガタはどういう状態?
五十嵐「いい質問ですね。実は榎戸さんから脚本をもらった段階では「ザメクに自意識が芽生える」という明確な描写があったんです。それを僕が意図して外しました。もしかしたら、スガタの心の奥の奥の方で、このまま自分が飛び立てば、タクトとワコが一緒にならない、という気持ちがあったのかもしれませんね」

−ヘッドが「何が綺羅星だ馬鹿馬鹿しい」って言ってましたが、あれはどんな気持ち?
榎戸「間違いなく、あの挨拶を考えたのはヘッドですけどねwあいつしかあんな挨拶考える奴はいない」
五十嵐「利用まくって最後の最後、思いを吐き出したんですよね。だけど、シルシが復活した団員達はやっぱり「綺羅星!」って言った。どんなにヘッドが馬鹿にしても、彼らが拠るべきものだったんです。そこの対比を感じてくれると嬉しい」

以上、かなり時間も押して終了。楽しかったよ。だらだらとしたレポですまんね。おつかれさまでした。


オフィシャルガイドで語ってたこともありますけど、かなり充実した内容だったようですね。最終話の話とか楽しかったです。レポートありがとうございました。勝手に転載してしまい、本当にすみません……。とても興味深い内容でしたので……。前記の通り、問題があればすぐに削除しますのでご連絡ください。