2011年のアニメを振り返る

一昨年(2010年)は割と本を読んだ年だったので、本を中心としたまとめを書いたんですが、去年(2011年)は続刊ばかり読んでしまい書けるようなことがないので、代わりに例年に比べれば見た本数の多いアニメをまとめようと思います。2011年内に完結し、私が殆ど見たアニメが対象です。

STAR DRIVER 輝きのタクト

STAR DRIVER 輝きのタクト 9(完全生産限定版) [Blu-ray]
2010年10月スタートなので結構前のように感じますね。張り巡らされた意味ありげな設定がどうやって回収されるかと楽しみにしてたんですが、そこらへんは投げ飛ばして力技で終わりました。テレビの前で「おいおいおいっ」と思いながらも、最終回の力の入れっぷりには平伏するしかございません。荒削りだし完璧な物語ではないけれど、私は大好きです。スケールが大きいんだか小さいんだかわからないアニメでした。五十嵐監督×榎戸コンビということでどうしても『ウテナ』を連想しながら見てしまったんですが、まあ無理やり絡める必要はなかったかなあ…と思います。

これはゾンビですか?

これはゾンビですか?第1巻 [Blu-ray]
放送前は全くノーチェックだったんですが、manzoさんがOP/EDに関わってるってのと、主人公の男が変身して魔女っ娘になると聞いて見始めました。女の子のキャラデザがとっても好みで(特にハルナ)シリアスはいらんな…と思いながらも最後まで楽しんで見ることができた。歩ってなんかふわ〜っとした主人公なんですけど(ゾンビだし)なかなかカッコ良かったんじゃないかなあと思います。続編が始まるのでこちらも楽しみ。バトルとギャグの塩梅をうまくして欲しい。

TIGER&BUNNY

TIGER&BUNNY(タイガー&バニー) 9 (初回限定版) <最終巻> [Blu-ray]
2011年の私が支配されてしまったのがこの作品。なんか面白そうだなあと見始めた1話からダダハマりしてしまい、最終回までずっと楽しく見ました。とはいえ結構粗くて突っ込みどころのある作品ですよね。そういうところも含めて「王道」たるのかもしれません。なんか色々あるけど気持ちのいい「予定調和」で文句言えないっていう。終わりよければすべてよしという作品の1つ。*1まあちょっとくらい粗のある方が愛される余裕を持てるのかもしれません。

よんでますよ、アザゼルさん

『よんでますよ、アザゼルさん。』Blu-ray VOL.3
アザゼルさん可愛かったです。下ネタが許容できるなら良質なギャグアニメ。やっぱり水島努監督にはこういうった系統の作品が向いてますね。作画も良かったです。個人的にはあの天使の声を草尾さんに演じてもらったのがポイント高いwww声が無駄にいいwwww 2期も期待してるんですが、いかがでしょうか。

あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。

あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。 6 【完全生産限定版】 [Blu-ray]
質のいい雰囲気アニメ。人の中にある「切なさボタン」をぐいぐい押してきた作品だなあと思いました。ただこの作品をみて、やっぱり長井監督作品とは合わないかも…と思ってしまいました。とらドラも「いい作品だな」とは思うんですけど、自分の趣味とは合わないんですよね。ここらへんの上手く言えない感じは細田監督作品を見たときの気持ちと通じるものがあります。でも夏という季節が好きなので、綺麗な作品を見ることができて眼福でした。

青の祓魔師

青の祓魔師 1 【通常版】 [DVD]
ボンズっぽい画面だなーと思いながら見てました。好みってことです。双子の兄弟に萌え萌えしつつ、最終的には出雲ちゃんが可愛くてしょうがなかったです。可愛いよ出雲ちゃん! やっぱり学園物は御約束のイベントとかあって楽しいですね。原作が途中なのでオリジナル展開になることは分かってたんですが、うーん、まあ無難な終わり方かなあ? 正直後半はちょっとダレちゃったのであんまり覚えてません。

うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVE1000%

うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVE1000% 1 [Blu-ray]
なにこのタイトル……頭沸いてんの? と思ってました。乙女ゲー原作のアニメってあまりみないので、これも見る予定ではなかったのですがニコ動で配信してたのでたまたま見た1話。それでノッカーウされました。最初の感想で「ストーリーとしては無難な〜」みたいなことを書きましたが、別に無難ではなかったですね…。いや、構成は無難だったかも。ただ早乙女学園という設定そのものがチートというかw とりあえず訓練されすぎたライブシーンの中毒になったことは間違いありません。最高でした。

うさぎドロップ

うさぎドロップ 【初回限定生産版】 Blu-ray 第4巻
『○○は父性』って言葉が流行った2011年でしたが、これは完璧父性枠でしょ…りんちゃんにエロいこととか考えられないでしょ普通……。大吉の家みたいに、平屋建てに住んでみたいなーと思う。冬とか寒くて大変そうだけどね。男の人が子育てをするのは、シングルマザーと同じくらいに大変かもしれない。収入的には男性のほうが安定しているけど、定時にあがれる仕事ばっかりじゃないしね。りんちゃんのいじらしさはとても可愛いです。アニメは綺麗なところで終わったので、今後の妄想はあまりしたくないけど、普通に大吉とコーキママがくっつけばいいんじゃん……。久々に「ノイタミナ」らしい作品だなーと思った。

No.6

NO.6 VOL.1 【完全生産限定版】 [Blu-ray]
ホモ枠として見始めました。ごめんなさい。toi8さんのキャラ原がすてきですね! まさか原作全て1クールで消化すると思わなかったので、ちょっと驚いた。というか最後ぎゅうぎゅうでしたね。原作既読の知人から、ラストはかなり違うと教えてもらったので、文庫版が全部刊行し終わったら読んでみたいなと思うけど、私にはあさのあつこ先生は合わないので心配だ。あと原作の方がもっとHOMOくさいと思ってるけど当たってますか? 最後には二人の愛の結晶めいた乳児まで登場してびっくりだ。けど、なんか好きなんだよなあ。EDもいい曲でした。ちゅーをする必然性はさほどなかったように思うけど(他の表現でも代替できたはず)あえてちゅーさせた長崎監督に拍手を送りたい。

輪るピングドラム

輪るピングドラム 1(期間限定版) [Blu-ray]
「せいぞーん、せんりゃくーーーー!!!」度肝を抜かれた第一話。イクニ作品の芳醇さを堪能できました。けど、まだ私のなかで消化しきれてないので好きか嫌いかすらわからない。『ウテナ』に比べて分かりやすい/分かりにくい は置いておいて、続きが気になる作品ではあったけれど……。私は考えるのが苦手なので、いろんな人の考察を読んで「なるほどー」と思いながら頭がよくなった気になるのが好きです。最後でタイトルの意味は分かったんだけど。

バカとテストと召喚獣にっ!

バカとテストと召喚獣にっ! 第6巻 [Blu-ray]
面白かった。1期も好きでしたが、2期はもっと好きです。ただ、やっぱり真面目に試召戦争やるより、アホらしい日常描写のほうが面白いんですよね……。今回はなかなか美波の見せ場が多く、美波派の私は嬉しかったです。原作もそろそろ幕を引く頃かと思うので、完結したらファイナルシーズンをやってほしいなあ。明久は下野さん以外考えられない。

僕は友達が少ない

僕は友達が少ない 第2巻 [Blu-ray]
AICらしい画面でした。率直に言うとチープというか……。同じAICのP4が画面作りに割と頑張ってるのと、はがないの原作力からするともう少し力(予算)を入れても良かったんじゃないかなーと思う。原作既読者からしたら物足りない、原作未読者からすると原作に手を伸ばすまでもない、なんとも微妙な作品になったんじゃないかなあ。キャスティングは良かったと思うので残念です。ロボ回は無駄に力入ってて良かったですね。理科ちゃんは割と目立ってたけど、幸村エピソードがあまりなかったので二期あるのかな…? 私の大好きな肉はかな恵ちゃんの声で新たなる高みへと登っていました。ありがとうございます。星奈ちゃん可愛いよ星奈ちゃん!

gdgd妖精s

gdgd妖精s 第1巻 【BD】 [Blu-ray]
なんかじわじわ話題になってたので…面白かったです。ただ、私があまり中の人に興味がないので、人気コーナーぽかった「あふれ湖」はそんなに好きじゃなかったなあ。でもgdgdじゃないとできないコーナーだったとも思います。なにはともあれ明坂さんはすごいなあと思いました。


振り返ってみるとあまり本数見てないですね(´▽`) この中で一番好きなのは『STAR DRIVER 輝きのタクト』です。ピングドラムになるかなあと思ってたけど、スタドラの青春力に軍配があがりました。スタドラはピングドラムみたいに、もっと語られて欲しかったんだけどな……関連書籍をもっと買いたいです。月刊アニメスタイルでは結構な紙面を割いてスタドライベントのレポートが掲載されていて面白かったけど、最終回で語られるのは「作画」に関してが多いんですよね。いや、作画すごかったからそれも嬉しいんですけど、もっと榎戸さんの話とか読みたい!

*1:私の中では『コードギアスR2』もそのタイプの作品にカテゴライズされてまして、あれはルルーシュの死という演出によってそれまでの一切が許されていると思う