[小説][BL]蜉蝣の庭

蜉蝣の庭 (ビーボーイノベルズ)

蜉蝣の庭 (ビーボーイノベルズ)

その人は、夏草の中で汗と熱気に捕らわれて立っていた―――。大学2年の夏、入野勝彦はSF作家・橘田千明のもとでバイトを始めた。子供のような橘田に苛立ち、その妻に惹かれていく勝彦。だが、本当に惹かれていたのは―――。(背表紙あらすじより)

ふと読みたくなって探したんですが、どーしても見つからなかったので買ってきました。え…五百香先生と水戸先生の小説は一時期のものまでほぼコンプしてて、絶対手放してないと思ったんだけど…もしかして私のいない間に棄てられたのか……。ふう、また購入マラソンが始まるんだな…。
気を取り直し。なんかもっと絶望的な話だったような気がしたけど、割とハッピーエンドというか、周りの人はどうか知らないけどとりあえず主人公たちは幸せそうでなによりでした。色々歪んでるけどね。やっぱり夏ってBLにはとってもいい季節だと思います。夏で日本家屋で作家先生で和服とかどんだけ萌え要素つぎ込んだら気が済むんだよおお。ちなみに主人公は大学生で攻め、作家先生は受けで12歳年上(出会った時点ですでに三十路)。先生は神経質でエキセントリック、攻めはそんな先生に振り回されながらも惹かれていき、先生をいじめてみたり優しくしてみたり。最終的には先生に大雨の中告白しながら土下座した。はー、たまんない。やっぱりこういうのがBLの醍醐味だよね。普通の男女ものだったらちょっと怖いシチュエーションもスッと受け入れられるわあ。(※人によりけりだと思います)前半は攻め視点で、後半は受け視点で話が書かれてるのも良いですね。次は『優・等・生』を読みたいと思う。もう一度探さなくては。。。