ゴーストハント(文庫版) 1〜5巻

ゴーストハント(5) (講談社漫画文庫)

ゴーストハント(5) (講談社漫画文庫)

昨晩ヒマだったので再読していたら、怖くて眠れなくなりましたよ、と。いや、そんなに怖い内容ではないんですけどね。私がビビリなだけで…。
小野不由美先生の「悪霊シリーズ」のコミカライズ版ですが、悪霊シリーズが絶版・古本屋ではプレミア価格となっているため、今はこの「ゴーストハント」が、悪霊シリーズを知るために重要な作品となっています。ああっ、原作も読みたい…。私が小学生の頃は普通に本屋さんにおいてあったんですけどね。なんで読まなかったんだ、私。当時は小泉まりえとか折原みととかばっかり読んでたからなー。(私の時代において、折原みとはすごい人だったんですよ!今はあんまり名前を聞きませんが…)
話はオカルトものですが結構しっかりした作りで、民俗学の話も混じるのが私のお気に入りです。特に文庫版3巻に収録されている「禁じられた遊び」はコックリさんに類似した遊びを呪術に利用するところや、落とし方にひねりが効いていてお気に入りです。最も怖いと思ったのは2巻収録の「人形の家」。タイトルから既に怖いでしょう?(私だけ?) 人形は怖いですよね…怖いつながりで、去年の今ごろはひとりかくれんぼのスレみてブルってました。いやー、この話は霊障も派手ですしね。
でも残念だなーと思うのは、話の並び順というか…基本的には読みきりなので、多少前後していいんならさせたほうがよかったなと思います。そう思うのは2巻収録の「放課後の呪者」と3巻収録「禁じられた遊び」なんですが、どちらも学校が舞台、呪術がメインの話、とちょっと被ってしまっています。間に4巻収録の「血塗られた迷宮」でも入れとけばよかったんじゃないかなーと思うんですが。個人的にはこの学校2作が気に入っているので、現在執筆中の最終章も学校が舞台だと嬉しいんですが、多分違うような気がします。(最終章については完結してから読む予定なので、情報収集もしていません)
民俗学ぽくてじめっと怖い話も楽しめるといえば「百鬼夜行抄」でこちらも大変おすすめです。文庫版も発売されていますが、今市子先生の絵が好きなんで、是非大判で。(ただ朝日ソノラマの紙は日焼けしやすいので注意) 私は「妖怪ハンター」に手を出そうかと思います。星野之宣先生の「宗像教授伝奇考」も面白いですよ!