血界戦線 全12話

ニコニコ生放送のTSにてようやく最終回を見ることができました。「ようやく」には、半ばネタ化していた「血界最終回いつ放送されるんだ」問題の意味と、TS視聴可になってからもなかなか見ることができなかった私のHP・MP的な意味が含まれています。
1話のアバンで描かれていたものがクライマックスにくることはわかっていました。なのでストーリー的にはわりと予想通りの場所に着地したなと。もちろんそれが物足りないというわけではなくて、収まるべきところに収まった充足感があります。作画は絶望王とクラウスのシーンが印象的です。まるでロボットバトルのようなエフェクトw TSの画質だと(プレミアム会員じゃないせいかと思いますが)だいぶ見づらいところがあったので、BSで放送されたらまた見たいです。EDのクレジットともに映し出されるエピローグ的なカットも、映画を見た後のようなすがすがしさ。そして物語はこれで終わりそうにない余韻。大変楽しい作品でした。声優さんたちの演技も素晴らしかったです。特に釘宮さんは1人3役以上の人数を演じられ、その職人技に毎週震えておりました。石田さんも大変楽しそうで、堕落王が出てくるたびにニヤニヤしてしまいました。原作のストックもありますし、ぜひ2期および劇場版が見たいです。
ただ、この作品があくまでもTVシリーズであるということを考えると、いろいろと思うところはあります。最終回なんてその典型で、掟破りにも程があると。それを許されたのは大変幸運なことであると思いますし、いろんな方の尽力があってのものとも思います。次回、また松本監督の作品がTVで見られる際にはそのあたりを…(言葉を濁して終わる)

追記
まだあまり内容を噛み砕けてはいないのだけど、結局絶望王というのは、人の愚かしさやその無垢さに愛おしさを感じていたのだろうか。ブラックの願い(ホワイトのいない世界なら滅んでしまっても構わない)を汲みとったのかな。少なくとも私にはそのように見えた。