少年ハリウッド -HOLLY STAGE FOR 50- 第26話「HOLLY STAGE FOR YOU」

とても素晴らしかったです。
最終回は予想どおりの展開でしたが、予想を超えたサプライズが、私たち少ハリファンと少年ハリウッドを待っていました。「少年ハリウッドが終わってしまうのが淋しい」と嘆く少ハリファンにこそ見てもらいたい最終回。以下、ネタバレを含むため折りたたみ。


登場前のovertureが尺長めで、視聴者の高揚感を高める。遠めからのカメラ位置は、私たち視聴者をハリウッド東京に導くための演出でしょうか。そして25話の予告どおり「ハロー世界」からスタート、恒例の自己紹介へ。カケル→シュンシュン→キラ→マッキー→トミーの順。ここで、キラの「このキラキラが見えますか?」のキラキラエフェクトが無くなったことに感動しました! キラキラエフェクトなんてなくても、キラキラは見えました。「エアボーイズ」はラストだけで少し残念でしたが、それでもやってくれて嬉しかったです。「赤い箱のクラッカー」の衣装替えのためにシュン・トミー・キラが舞台を掃け、残ったマッキーとカケルが、赤箱のフリをお客さんにレクチャーするMCなんて、普通のアイドルアニメじゃまずお目にかかれないですぞ。赤箱ダンス、動いてるわ作画も安定してるわですごかったです。マッキーとカケルくんのおかげで、「Let's Party〜♪」のところでクラッカーぱくぱくできました。次は年長組による「マジでJINJIN」。1期のときと衣装かわりました? 少し簡略化されような? アダルディーでかっこよいですね。やはり2人ともハンサム。今度は赤箱3人組がMCを務め、その間に年長組がHOLLY TRIPのため早着替えを…
5人そろってさあ最後の曲、「HOLLY TRIP」を、というところで、少ハリメンバーたちも知らない展開。それはおそらくシャチョウが作成したであろう、メンバーたちの軌跡でした。26話(あえて最終話とは言いたくない)が丸々クリスマスライブ回になることは予想していましたが、ここで予想外のサプライズ。それはシャチョウから少ハリメンバー、少ハリファンへのメッセージであり、夢であり、祈りであったように思います。初代に憧れていたトミー以外は、なんとなく集まって、なんとなく「少年ハリウッド」になった5人の少年たち。彼らが生まれたてほやほやの状態でステージに立ったファースト・クリスマスライブから1年。25話までに悩み・ぶつかり・手探りでたどり着いた「最高のいつもどおり」。涙を流すメンバーのなかで一人、優しく微笑むカケルくんの姿が印象的でした。そこからの「HOLLY TRIP」にはゾクゾクきてしまいました。(歌はおそらくCD音源ではなく、アフレコだと思います)あっという間の25分。場内に響き渡るアンコールの声で幕を引くのも素敵じゃないですか。
私が、少年ハリウッドファンが「見たい」と願っていた最高の舞台を、見事描ききってくださったスタッフ、キャスト、そして何より少年ハリウッドのみんなに、ありがとうと伝えたい気持ちでいっぱいです。
少年ハリウッドという作品は、今まであったアイドルアニメのようにキラキラだけではなく、地に足の着いた、等身大の物語です。けれど、生々しすぎることなく、私たちがアイドルという存在に祈り願い託した想いを描いてくれました。このバランス感覚が全編を通して素晴らしかったと思います。シャチョウからのメッセージは、あの日ハリウッド東京でクリスマスライブに参加していた私と、TVの前でじっと画面を見つめていた私、どちらの私にも届きました。だから、毎週同じ時間に彼らの姿を見られないのだとしても、これからもずっと、少年ハリウッドのことを応援してきます。