ネバーランド

ネバーランド (集英社文庫)

ネバーランド (集英社文庫)

もう読み始めて1ページ目からツボでした。だってど田舎にある由緒ある名門男子校の寮を舞台にした、少年4人のお話なんですよ? もう設定からして面白くないわけがないのです。みんなが冬休みで帰省する中、それぞれの事情で居残ることになった美国(よしくに)、寛二、光浩の3人。それに変わり者のクラスメート・統(おさむ)が加わっての7日間。一緒の時間を過ごすうちに、それぞれの過去や抱えているものがあらわになって…というお話。恩田陸作品を読むのは初めてだったんですが、文章が肌に合ってるようで、あっという間に読んでしまいました。ただ、大きな事件が起こったりする話ではないので、この設定がツボじゃない人はあんまりはまれないかもしれません。 気になったのは、岩槻くんの話なんですけど…あれって結局何だったんですかね? いやまぁ書きたいことは何となくわかったんですけど、もう少し掘り下げてほしかったなーと。