耽美なわしら

耽美なわしら〈1〉 (ハヤカワ文庫JA)

耽美なわしら〈1〉 (ハヤカワ文庫JA)

耽美なわしら〈2〉 (ハヤカワ文庫JA)

耽美なわしら〈2〉 (ハヤカワ文庫JA)

私が読んだのはソフトカバー版なのですが、最近文庫化されたみたいなので、↑は文庫版にしてます。私がはじめて森先生の作品を読んだのは、今は亡きレモン文庫の「お嬢様とお呼び!」でした。お嬢様シリーズは大好きで、何度も読み直した上に、お嬢様のキャラを使ってオリジナル小説を書きかけてました。(いわゆる同人?)なので、数年後にまさか少女小説レーベル以外で百合ものとか書いてるのを知った時はびっくりしました本当に。
「耽美なわしら」はセクシャルマイノリティーたちのお話です。主人公は耽美を目指す兄貴系ゲイ(身長190センチ以上)、主人公の先輩は美貌のビアン、その戦友?は和風美青年なバイ、主人公が思いを寄せているのはハーフの耽美系美青年だけどノンセクシャル…と、一筋縄ではいかなさそうな人たちのコメディです。みんな結構楽しそうに生きていて、読んでて楽しかったです。森先生の作風も、お嬢様のころからほとんど変わってなかったです。レズビアンの彩子さんのしゃべり方とか(「〜してあげてもよろしくてよ!」みたいな)お嬢様そのまんまでした。多分、先生も彩子さん書くのが一番楽しかったんじゃないかな? 続き書けそうな感じで終わってるので、いつかその後を読んでみたいなーと思います。