太陽の塔

太陽の塔 (新潮文庫)

太陽の塔 (新潮文庫)

森見先生のデビュー作。新潮社のファンタジーノベル大賞出身だったんですね。ファンタジーノベル大賞はレベル高いぜ…。いつもの通りというかここから始まったというか、京大の男子学生たる「私」が煩悶しながら日々を送る話です。太陽の塔→四畳半神話体系→夜は短し歩けよ乙女 の順に、どんどんライト+ファンタジーっぽくなっていってるなぁという感想。太陽の塔は割りと地に足の着いた話なんじゃないかと。一部の描写も心象風景と思えばそんな感じ。たちの悪い友人も出てくるんですが、複数出てくる上に、現実にいそうな感じなので(四畳半〜みたいに完璧超人の悪友ではない)普通の大学生(ダブリ)の話という感じです。いつもながらの森見節でサクサク読めました。3作読んでみて、私は四畳半が一番好きです。四畳半のヒロインの女の子が一番好みだからかもしれない。夜は短し〜の黒髪の乙女はちょっと不思議ちゃん好きだよね。