KING OF PRISM by PrettyRhythm

キンプリはキメるもの。エンディング後に残る多幸感と、きらめく世界。興奮は冷めやらず、次はいつキメられる?いつ??!!と、本能が渇望する。そんな熱量と中毒性をもった作品がそこにあった。諸事情にて、公開から3週目の鑑賞になったことを大いに後悔した。もっと早く見ておけば、もっと見に来られたのに…! まだ2度しか見れていない。もしかして今週金曜で最後なんじゃ…と嘆いていたら、地元の映画館は翌週までは延長してくれるそうです。ありがとうT-JOY博多さん。平日は見に行けない時間だけど、土日で行きます。
私は「笑える」という類の感想があまり好きではない(ギャグ・コメディを除く)。「狂気」とか「頭オカシイ」とか、そう言うのは簡単だろう。けれど、そう表現してしまった瞬間に、その作品の価値がそこに固定されてしまう気がするからだ。そうは言っても、キンプリはおおいに笑える作品だ。友人と見に行った私は、上映中、笑いをこらえるのに必死だった。2度目は大丈夫だろうと思ったけど、そんなことはまったくなかった。私のお気に入りシーン(というかセリフ)は法月仁の「殺す!」と、カケルくんの「エーデルローズは死んだ」です。夢のような世界で一気に重い単語が出てきて温度差にやられます。他にも好きなシーンをあげていくと枚挙に暇がないのですが、ほぼ全編好きだし、話が脱線してしまうので戻ります。キンプリは「笑える」作品であるけど、そこを天元突破していく勢いときらめきにあふれている。冒頭で、この映画の主人公・シンくんが初めて見たプリズムショー、そこで感じたきらめき。私たち観客は、まさしくそれを体験できるといえる。つまり、KING OF PRISMという作品自体が、プリズムショーそのものなのだ。きらめきに、ときめきにまた会いたくて、私たちは何度も劇場に足を運びたくなってしまう。そりゃサイリウムも振ってしまうってものです。だってショーなんだもん。
(一部界隈で)話題になっているから、笑えそうだから、そういうきっかけでいいんです。プリリズを見ていなくても大丈夫です。人生でもっとも濃密な1時間を過ごしてみませんか? キンプリを見てください。