プラチナデータ
- 作者: 東野圭吾
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2012/07/05
- メディア: 文庫
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- 神楽(二宮)が浅間(トヨエツ)に「プラチナデータ」って囁くように言ったところはちょっと笑っちゃった。
- そしてまさかの!二重人格設定!!!!! これには私も友人も思わず苦笑! 二重人格!!!!! 今この時代にあえてそんな王道ネタをやってきたかという驚き!!!! 逆に驚き!!!!!! この設定のオチも王道で驚き!!!!
- 真犯人の動機が陳腐!!!! 陳腐すぎて!!!! ゲームにおける、実は悪くなかったよ、この惑星を人間という害虫から守るためにしょうがなかったんだよ、的なラスボスに通じるものがある!!! そしてこの流れからちょっと説教臭くてなあ……
- 作品全体として見て、エンターテイメントなんだけどどっか突き抜けてないというか、大味というか、おいしそうな設定をはめこんだというか……でもそれが悪いわけじゃない、そういう風に作ろうとして作った作品なんだろうなあという気はする(最大公約数の及第点って感じで)。
- ヒロイン?役の子がかわいくてよかった。しかし最後にちゅーさせてあげなかったのは、演出ではなくて大人の事情なのか…と冷静に思ったり。
- 二宮さんは嫌いではないのだけど、頭良さそうにしてるところはちょっとうわスべってる感じで、逃亡中のラフな格好の似合うことよ。でも浅間さんとサッカー球場?でお話しするところの演技はぐっときたなあ。
- でもそこでちゅーしろ!ちゅー!!! と思った私の腐女子フィルター…柵越しのちゅーとか王道ですやん。最後の銃を渡すシーンもキュンキュンきたなあ。神楽さんがシャバに帰ってくるときにはきっと浅間さんが迎えに行ってくれますよね
最初は、本当に神楽が犯人だと思ってて、ストーリーも勝手に組み立ててたんだけど普通に犯人じゃなかった。裏をかいたつもりが……。だって浅間さんを推薦したのは自分だって言ってたし、その時に「観察力がある」みたいなことを言ってたので。わざとつかまって、システムの矛盾を証明したい系の話なのかと思ってたら普通に逃亡するし逃亡シーンは長いし。逃亡シーンは2度あるのだけど、どっちも長い。そんなに必要かなって思うくらいに長い。無駄に金かけてるなあと思いました。あとあんだけ動員して捕まえられないって警察……なのに怒られない浅間さん……浅間さん連行の時も部下が来るし……警察……。とかいう気になる点は放り投げて楽しめばいいと思います。でも行き過ぎた管理社会(ディストピア)とか二重人格とか上層部の腐敗とか、今さらって感じの題材な気がするなあ。そして最後には感情論で締め。うん。