2010年総括

今年も本日で終わりです。今年も去年に引き続き、あまり更新ができませんでした。本は割と読めましたが、漫画はさほど新規開拓しなかったです。ライトノベルをたくさん読めたのが大きかったです。新たな楽しみが増えました。アニメは秋アニメがとっても面白くて、数本のアニメを同時並行で見るだなんて久しぶりのことでした。来期はあまり心ひかれるものがありませんが、食わず嫌いせずに見てみようかと思います。普段なら見ないような『そらのおとしものf』とか面白かったですもん。最近はネット配信も増えて、地方人でも色々なアニメを見れるようになって本当に助かってます。今までネット配信されるのは、一部の有名アニメだけでしたもんね。あとBLにもやや復帰しました。今のところ、好きな作家さんの本を読みあさってる段階ですが、今後は新規開拓もできたらなあと思います。
そんなわけで簡単にですが、今年の個人的まとめ。

僕はこんなライトノベルを読んできた 2010

デュラララ!!×8 (電撃文庫)
今年ライトノベルを読むようになったきっかけの作品。もともとはアニメから入ったんですよね。友達のSちゃんからお勧めされて(その子はセルティと新羅カップリングが大好き)、「きっとuninoちゃんはシズちゃんが好きと思う」と言われたんですが、なぜかというか必然にというか紀田くんにすっ転びました。紀田くん可愛いよ紀田くん ハァハァハァハァ(´Д`;)  普通にお話も好きなんですが、特に3巻までが好きかな。1巻で割とスッキリ話が終わってたような気がするし。普段、番外編のような短編は読む気のしない私ですが、デュラの短編は読んでみたい。来年2月に新刊が出るらしいので楽しみです。

バカとテストと召喚獣7.5 (ファミ通文庫)
売れてる作品というのは知ってたんですが、アニメも始まり、割と腐女子に美味しい作品なんじゃ…?! ということに気付き読み始めました。予想通り、腐女子ウェルカムな内容でした。いい意味で、あとに何も残らない、楽しいだけの作品です。私が今年読んだ中で、ラノベ初心者にお勧めするのはまずバカテス。多少中だるみ感もありますが、それぞれのキャラが立っていて素晴らしい。こんな学園に通ってみたかったなあ! と思える作品。

僕は友達が少ない 2 (MF文庫J)
バカテスを読んだ勢いで、これまた話題の作品を読んでみようと思い挑戦。ああ、きっとこれ人気あるんだろうなあと1巻の時点で思いました。とりあえずブリキさんのイラストが可愛すぎですよね。ただネットスラングや、いわゆる「オタク」の常識が多く散りばめられているため、そういう知識に疎い人は楽しめない作品だと思います。もちろんアニメ化も決まっていて楽しみ。私は星奈ちゃん派ですので、最後は星奈ちゃんとくっついてほしいんですが…。実はまだ最新刊を読めてません。

  • 覇者の三剣

覇者の三剣 (富士見ファンタジア文庫)
私の中で今年のナンバー1問題作。そして周りに読んでいる人が皆無で、お勧めしようにも中二病過ぎて読ませられない。※1巻のみ友達に貸したけど「続きは…とりあえずいいや☆」って言われました しかし今年の萌えの大半をこの作品が奪っていきました。思い余って二次創作とか生み出しました。多分今年、覇者の事を日本で一番考えてたのは私か作者様のデッドヒートだと思います。いや、新シリーズが始まっていることを考えると私の勝ちかもしれませんねっ。今後も地道に布教していこうと思います。そうじゃないと私の心がさびしくて死んでしまうわ。時々富士見スレに覇者の名前があがるのを見るのが今の生きがい。

イヴは夜明けに微笑んで―黄昏色の詠使い (富士見ファンタジア文庫)
友達のお勧めで読み始めたシリーズ。実はまだ最後まで読めてません。色が綺麗な作品です。作品の一部だけを切り取って、あたかも最近のラノベは中二くさい単語を並べてるように出されることが多いこの作品ですが、普通に読んでるとあのシーン、あまり気にならないですよ? 本気で…。ちなみにその一文はこちら→「まさか、後罪(クライム)の触媒(カタリスト)を<讃来歌(オラトリオ)>無しで?」 今刊行中の『氷結境界のエデン』も同じ世界観らしいですね。このシリーズを読んだ後に手を出してみようと思ってます。

  • ダークロード

ダークロード  漆黒の断罪者 (富士見ファンタジア文庫)
『覇者の三剣』で私の心をガッチリハートキャッチした十月先生の新作。今度は男女のエロが前面に押し出されております。しかし男キャラ至上主義は変わってないみたいで安心。実はまだ2巻よんでないのでたいした感想は言えないんですけど…。先代×ルイヤ様(主人公)の件をもっと掘り下げてほしいですね。萌え的に。エロもまあいいんじゃないですかね…売れるのは喜ばしいことですからね……。

烙印の紋章〈4〉竜よ、復讐の爪牙を振るえ (電撃文庫)
戦記物。とある事情から、奴隷の主人公が皇子の身代わりになり、その才覚をあらわにしていく話。第一部は4巻で終わりです。主人公のオルバがとにかく可愛い。幼い頃に見舞われた事件から、オルバは貴族やメフィウス国家そのものといった存在を憎んでいて、皇子の身代わりという立場を利用して復讐を企む。けれど、その過程において、部下や一般兵士を駒のように扱う、つまり権力者の立場で物事を見ている自分に気付き、悩んだりするんです。そういう人間臭さがきちんと描かれてるところがいいです。あと非常に男キャラ、オッサンキャラが多い。こんなに挿絵のオッサン度が高いラノベはなかなかないんじゃないでしょうか。イラストの3さんはオッサンの描き分けも上手くて凄い。

彩雲国物語 心は藍よりも深く (角川ビーンズ文庫)
今年唯一読んだ少女小説シリーズ。友達が読み始めたので私もついでに読み始めて、結構ハマりました。中華風ファンタジーなので、どうしても十二国記と比較してしまいます。確かに中華風なので基礎は似てるんですが(これは別の作品にも言えることですが)、内容はガラッと違います。彩雲国はビーンズ文庫だけあって、恋愛色が強いです。の割に、主人公はなかなか恋愛に踏み出そうとしません。恋愛に前向きにならない諸事情があり、その諸事情ってのが今後の話に絡んでくるわけですが…。そろそろクライマックスを迎えているみたいなので、どういう結末になるのか楽しみです。粗も多いですが、それを補う力のある作品。

クロノ×セクス×コンプレックス〈3〉 (電撃文庫)
男女入れ替わりものと聞いてすかさず買ってきました。TSもの大好物です! TS、魔法、百合、BL(?)といろんな要素がギュっと詰まってます。ちなみに1巻は百合度、2巻はBL(男×本当は男の女の子)度が高くて美味しい。3巻はストーリー上大切な話が描かれてて、恋愛成分は少なめと思いきや本当は女の男の子×本当は男の女の子が楽しめたりしますよ。女の子にお勧めしたい。

東京レイヴンズ3 cHImAirA DanCE (富士見ファンタジア文庫)
表紙見て気に入ったのと、評判が良かったので購入。面白かったです。いつも買う時に、あんまり設定とか気にせずに直感で買うので、この話も読んでから初めて、陰陽師の話なんだと知った始末。今のところヒロインがあまり好みじゃないんですが(外見は好きなんだけど)、今後の成長に期待。主人公はすごくいい子です。現実的ないい子。イライラして人に当たることもあるけど、ちゃんと反省もできるし人の言うことも聞けるし、重要な時には決めちゃう子。まあなんだ、春虎(主人公)ハァハァって事だよ。

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それぞれの表紙チョイスは完全に趣味です。デュラは3巻が良かったんですけど、画質が悪かったので最新刊へ。今年から読み始めたにしては、なかなかの量じゃないでしょうか。ここに書かなかったのも含めて全72冊。メジャーどころもそこそこ抑えられて満足です。前にも書きましたが、2ch801板ラノベスレに随分助けられています。やっぱり読むときに萌えは必要なんで…。いや、あからさまじゃなくてもいいんです、男子が数人出てれば勝手に萌えときますから! ただ、本屋のバイトを止めてしまったので、今後は読む機会が減るんじゃないかと思ったり。今年はバイトの人に、借りたりオススメしてもらったりしましたからね。でもシリーズで追いかける本があれば、おのずと他の作品も目に入ってくるものなので、来年も新規開拓していこうと思います。あと友達から禁書借りて読む予定。禁書はアニメも全然見てないんですが、一方通行さんが気になって気になってしょうがない。

このBLが好きだ! 2010

  • 運命はすべて、なるようになる

運命はすべて、なるようになる(上) (Holly NOVELS)
上巻を読んだ時から、これは今年一番好きなBLかもしれん…と思いましたが、やっぱりこの作品が一番でした。一言で言うなら「人生」。(「CLANNADは人生」的な意味合いで)BL読んでて、主人公カプが同じお墓に入るところまで想像させる作品ってなかなか無いです。欲をいえば、下巻のボリュームをあと0.5〜1冊分増やして欲しかった。もっとねっちり書いてほしかったところがあるんですよ! ということで上中下巻だったら私が狂喜乱舞でしたね。しかしこの作品が素晴らしいということに変わりはありません。ちなみに下巻を読んだら感想を書こうと思っていたのに、好き過ぎて書けませんでした。また読みこんだら書こうと思います。

恋する暴君 (6) (GUSH COMICS)
毎回なんでこんなに萌えるんだろうと思うくらい萌えてしまうんですが、なぜでしょうかね? もう自分にも分かりません。多分DNAに直接語りかけてくるものがあるのでしょう。話も進んでいるようで進んでないようでやっぱり進んでいるのだろうか。この話の結末が早く見たいような、もっと身悶えたいような感じ。OVAが出てると知って驚いたんですが、どっちかっていうとエロシーンをカットor謎の光線多用して、TVでやってほしいなあ…とか言ってみたり。だっ、駄目かな? やっぱロマンチカとは違うかな?(ロマンチカ読んだことないからわかんないんですけど…あれは角川だからできたことなの?)

  • あんたとお前と俺。

あんたとお前と俺。 (白泉社花丸文庫BLACK)
今年のエロ部門です。おめでとう! 今年は丸木先生の作品を全作一気読みしたんですが、中でも異色かもしれないこの作品が好きでした。義兄弟ものってのも3人組ってのも、割と明るめな作風なのも全部好み。もっと読みたかったけど結構幸せそうに終わってるから続編は無理だろうな。義兄+義弟×主人公なんですけど、私は義兄のキャラクターがすごく好きだったので、今後もこういう攻様を出してほしいです。来年の刊行予定も結構あるみたいで楽しみにしております。ていうか本当にお仕事早いですよね…すごいよ丸木先生。

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冒頭にも書きましたが、今年は五百香ノエル先生と丸木文華先生の作品ばっかり読んでました。というか読んでます。再読とかもしちゃったからね。ということであまり目新しいタイトルが出せなくてすみません。やっぱりBLは大切だなあと思った1年でした。BLがあると思うと、不安な明日を生き抜く力が生まれてきますよねっ。乾いた心に染みわたる清水、それがBLなんですよ。この年になるとなかなかリアルにBL好きな人が減っていってしまって困ってるんですが(もともと腐女子友達がそんなにいない)私はこの時代っていうか年齢を生き抜こうと思う。来年もたくさんの素晴らしいBL作品に出会えますように。

このマンガを読もう! 2010

サブタイトルが考え付かなくて適当ですが、とりあえず今年発売された作品でオススメな作品。

  • ヤマありタニおり

ヤマありタニおり(3) <完> (KC KISS)
全3巻。1巻目は去年発売だけど見逃してください(>_<) 男子高校生3人組の折り紙にかける青春と恋! とかいうたいそうな話ではなく、折り紙コメディです。サラッとした絵柄がキャラクターにマッチしていて非常に味わいがあります。途中から登場する女子2人組の暴走っぷりが愛しくも笑える。ちょっとレトロな感じとか好きです。新作『大正ガールズエクスプレス』も期待してます! 大正とか似合うと思う。

  • 小煌女

小煌女(1) (KC KISS)
海野先生といえば『回転銀河』が最高だと思っている私ですが、この作品は海野先生初のSFものということで注目しています。タイトルの通り名作・小公女を下敷きとしたお話。1話目はお嬢様学校に転入してきた、他惑星の皇女様とメイド(主人公)や他女学生との交流が描かれ、一転2巻では衝撃の事実が。3巻以降の展開も楽しみです。基本的にシリアスですが、海野先生らしい小ネタも効いていて楽しい。

ましろのおと(1) (講談社コミックス月刊マガジン)
赤ちゃんと僕』『しゃにむにGO』の羅川先生の新作は、なんと少年誌でテーマは津軽三味線。人のドラマを描くのが上手い羅川先生の新作も、主人公・雪が上京先で色々な人と出会い、「自分の音」を探していくというストーリー。演奏シーンの迫力がすごい。津軽三味線をきちんと聞いたことがないのですが、この作品を読むと、一度生で聞いてみたいと思います。あと雪がなんかすごい色気出してる。

さんすくみ 1 (1) (フラワーコミックスアルファ)
神社・お寺・教会それぞれの跡取り息子3人組の日常コメディ。これから読み始めても差し支えないと思いますが、前作の『読経しちゃうぞ』を読んだ方がきっと楽しめると思います。古きよき花とゆめの匂いがする…っていうか雰囲気が『動物のお医者さん』に似てるなーと思ってたら、他の人も同じような感想を言ってました。のんびりしたいときにまったり読むのが最高です。

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割と知られてるようなタイトルになってしまったので、次回こそは誰も知らなようなマイナー作品を掘り出してきたい。来年もよろしくお願いいたします!