クロノ×セクス×コンプレックス 1・2巻

全くのノーチェックだったんですが、いつもお世話になってるスレで(烙印の紋章を知ったあのスレですよ)少しだけ登場して、設定を確認してみたらなんとTSものじゃないですか! これはTS好きの血が騒ぐぜってことでさっそく読みました。しかしいくらなんでもわかりやすぎだぞ、自分。※私は基本的に下半身で行動してます
しかしこの作品、設定だけみるとお腹いっぱいすぎます。まず、平凡な中学生の三村朔太郎は、高校の入学式当日に女の子とぶつかり、その時に肉体と精神が入れ替わってしまいます。そしてその入れ替わった女の子・ミムラとして、魔法学校に入学することに。その魔法学校では「時間」を操る術を教えており―――という、TS・魔法・タイムリープ、そして1巻ではさらに百合という充実っぷり。私も読む前は「大丈夫かなコレ…」と思ってましたが、割と読みやすいので、キーワードに引っかかった人はぜひ。
さてここでTSについての私的見解を。TSには大きく分類して百合派と疑似ホモ派があると思うんですよ。百合派っていうのは、代表として「けんぷファー」などがあげられると思います。男の時には地味で非モテだったキャラが、女の子になってみたらあら不思議! 女の子にモテモテでイチャイチャキャッキャウフフのパラダイスな世界です。対して疑似ホモ派は、女の子になってみたら、男友達みたいで付き合いやすい主人公に男キャラがハートを奪われ、精神は男のはずの主人公が同性に迫られてしまいドギマギというなんという私得な展開。TSものってどちらかに分類されるような気がするんですが、この作品では1巻で百合を、2巻で疑似ホモを展開させてどっちもカバー! すごいよ壁井先生! 正直1巻は本当に女の子しか出ない(女子寮の話だから)ので、今後このまんまだったらどうしようかと思ってたら、2巻は男子寮の生徒も出てきて、案の定女の子苦手なキャラが主人公を好きになっちゃってもう押し倒したらいいよとか思って継続購読決めた!(本当にわかりやすいな、私は…)
クロノ×セクス×コンプレックス〈2〉 (電撃文庫)

クロノ×セクス×コンプレックス〈2〉 (電撃文庫)

さらに2巻からは諸事情よりイラストレーターの方が変わられたのですが、1巻の可愛い感じとは違い、なんか艶っぽくって私得…。(女の子のほわほわさは1巻の方が、男子学生の醸し出す色気は2巻の方がいいと思う) でもなんか長くは続かなそうでちょっと心配かもしれません。司書というキーパーソンがいて、この人の存在が割と作品の根幹にあると思うんですが、2巻でもう正体バラしかけたよこの人。3巻はどっちの方向へ向かうのかわかりませんが、どちらにしろ楽しみにしておこうと思います。