烙印の紋章
- 作者: 杉原智則,3
- 出版社/メーカー: アスキーメディアワークス
- 発売日: 2008/05/10
- メディア: 文庫
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こういうのが読みたかったんです、私は。長年戦争状態にあった2つの国。和平の一環として敵国より嫁ぐことになった勝気な少女・ビリーナ姫。その相手、メフィウスの皇太子・ギルは「うつけ者」と悪評がたつ人物。けれど、実際のギルは、評判通りの態度を取ることもあれば、意外に肝の据わったところもあり、ビリーナ姫はちょっとずつギル皇子に惹かれてきます。中身は元奴隷・オルバなんですが。休戦状態にあるとは言え、不安定なメフィウス・ガーベラ両国。また、その隙を虎視眈々と狙う他の国々。舞台のメフィウスにしても、反皇帝派などが水面下でうごめいており、気が抜けません。オルバはその生い立ちから貴族たちを憎んでいますが、自分の復讐を果たすために、皇子の身代わりという身分を最大限に利用しようとしています。こういう謀略をめぐらすお話大好きなので、非常に楽しく読みました。現在2巻まで読み終わりましたが、早く既刊分読んでしまいたいのと、いや、ゆっくり楽しみたいという幸せのアンビバレンツ。ちなみに2巻は1巻よりもおもしろかった。萌え成分が少ないのもとてもいいですね。しかし2巻では、ギルの義妹・イネーリVSビリーナ姫というフラグがたっていました。しかし相手は皇子ギルではなく、剣闘士オルバだっていう…。いつビリーナ姫に、その身分がばれてしまうのかも楽しみですね。
ちなみにこの本を手にとったきっかけは、2chの801板にある「ライトノベル総合スレ@801」での書き込みだったんですが、読んでみたらビリーナとオルバのノーマルカップルが一番好きなので問題ないよね! しかし2巻で出てきたノウェはリュカオンの事好きだったんだと思うわ、性的な意味で。