風の海 迷宮の岸

図南→月影→万里→風の海ということで、しばらく十二国記づくしでした。十二国記は後半の怒涛の展開が非常に面白いと言わざるを得ない。前半も面白いんだけど、後半になるにつけ「まだこの話を終わらせたくない」と読みながら、残頁が減っていくのを恨めしく思うほど。月の影〜も陽子がなぜ、「ケイキ」に連れられて異世界に来たのかわかってからぐんと面白くなるし、風の万里〜も女子3人が出会ってからが非常に面白いんだけど、ここが読みたい!と思うところは結構あっさり終わってるんですよね…。普通の小説だったら、延王と力を合わせて偽王を倒す描写をもっと入れるだろうし、風の万里〜だって陽子が自分の正体を明かして禁軍の前に姿を現すあたりもっといっぱい書いてもいいと思うんですよね。
陽子の慶は、いい部下もできてこれからしばらくは安泰と思えますが、一番気がかりなのが戴。泰麒は流されるわ帰ってきたと思ったらまた蓬莱に戻っちゃうわで妖魔があふれて大変ですの。この後は黄昏〜を読むつもりですが、それでもまだまだ戴は大変そうなので、早く安心させてほしいものです。泰麒には他の麒麟とは別格の何かがあるだろうから、そこらへんも読みたい。それにしても雁や恭の年の差カプもいいですが、戴のカプはなんかもう一番えろいですよね。えろいというか、他の国はなんか健全な感じがするけど、ここは犯罪的というか…なんか背徳感が漂っている気がします。泰麒が王に感じたのが「怖いけど離れるのは辛い」だなんて、なんかやおいなにおいがすると思うのは、私が根っから腐ってるからでしょうか。読み終わったら魔性の子でも読むか。