蓬莱洞の研究

蓬莱洞の研究 (講談社文庫)

蓬莱洞の研究 (講談社文庫)

昔から、ラノベではなくてヤングアダルトっぽい作品が好きなのですが、この表紙と帯からその雰囲気を感じたので購入。ふたを開けてみればラノベでもヤングアダルトでもなく、メフィスト作品でした。キャラクター小説であり、学園ものであり、伝奇ものであり、さらに毎回バトルもあり…とにかくごった煮の作品でした。でも民俗学の部分は割りと詳しくてためになった…落ちは強引だけどw
こういうのが好きな人もいるんだろうけど、自分にちょっと合いませんでした。それでも最後まで読めたのは、キャラクター造形の面白さと民俗学的要素のおかげだと思います。個人の嗜好はあるにしても、普通に面白い話ではあるんですよね。でも私はもうちょっと、ファンタジーならファンタジーで、伝奇ものなら伝奇もので偏ってほしかったなぁと…。ちなみに好きなキャラは犬せんです。比夏留ちゃんとどうこうなって欲しかった。