サミア
- 作者: 須和雪里,門地かおり
- 出版社/メーカー: 宙出版
- 発売日: 2008/12/09
- メディア: コミック
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- サミア
ごく普通の高校生・友則が出合った謎の美形外国人は、なんと宇宙からやってきたエイリアン。しかも、友則に「殺してくれ」と頼んできて……。困惑しつつも彼に"サミア"と名づけて一緒に暮らすうち、サミアを好きになってしまう友則だが―――(表紙裏あらすじより)
あらすじの時点であらかた想像できるかと思いますが、せつない話です。しかも夏の話ってのがまた泣けるんですよね。(私は季節の中だと夏が一番好きなので…なんか切ないイメージもある) ネタバレ全開で行きますけど、サミアって本当にエイリアンで、人間の擬態をしてるんだから別に男でも女でもどんな形でもいいんだけど、これでやおいなのがJUNEなんですよ。JUNEって、男同士を描いてるんだけど、その中には「私」と「私じゃないもの」を描いてるんだと思うんです。だから別に「私じゃないもの」が男でも女でも無性でもいんだけど。それをあえて男同士なのがJUNEなんだってば…多分。
須和さんの文章は、なんかいわゆる普通の会話文とかなんだけど、透明感があるというか、他に2作コメディっぽい話も入ってるんですけど、それでも下品と感じないというか…心地よい文体でした。こういうのって作家さんによって、割りと癖があると思うんだけど、それを読んでない人に説明するの難しいですよね。私の中では有栖川さんみたいな文体だなと思ったんだけど。
- いつか地球が海になる日
「俺は変態である。」
この話はいきなりこんな一文から始まってしまうのです。最初はコメディなのかなと思ってサクサク読んでいたら、最後でやっぱり泣かされた。変態にはすべて理由があるってのは強引かと思いますが。あと、最初からどっちが受け攻めか理解できた私のやおい力はまだ落ちてないと思った。女の子キャラ・武藤さんがすごくいい子です。
- ミルク
目を覚ますと俺はハムスターだった話。これは最後までコメディチックで明るく読めます。瀧又の天然っぷりが可愛い。初出が2001年で結構最近のもの。「空気読め」って単語が出てきたけど、流行ったのはこのあとでしたよね。