デトロイト・メタル・シティ

アニメ デトロイト・メタル・シティ DVD-BOX(4枚組)

なかなか一緒にいってくれる人がいなかったんですが、高校からの友人Tと無事に見に行くことが出来ました。Tは原作1巻だけ既読、私はコミックは全読してます。
前評判が良かったので見に行く前から期待してたんですが、クラウザーさんの再現性は異常！　原作は絵柄がわりと安定してないので、フィギュアになるときもどうなるんだろうなぁと思ってたんだけどあれも上手くまとまってたしな…。意外と立体化に向いてる造形なのかもしれないですね。たぶんあのマントがいいんだよね。クラウザーさんよく走ってたけどはためいて超カッコよかった！　あのメイクも実はすごく計算されてて、笑顔になったり怒ったりするとすごい表情が変わって面白かったです。実家でご飯を食べてるときのクラちゃんの可愛さよ。
可愛いといえば相川さん役の加藤ローサちゃんもすごく可愛くてキュンキュンした！　原作の相川さんはなんかちょっと思わせぶりで悪女っぽいところがあるから（江古田ちゃん的に言うと猛禽っぽい）同性としてはあんまり気に食わなかったんですが、映画のほうは嫌味っぽいところがなくて可愛かったです。たぶん根岸のことを好きってオーラが原作より多かったんだな。
ただエピソードを詰め込みすぎな気も…金玉ガールズの美波たんを超楽しみにしてたのに登場あれだけかYO！　鬼刃もそっくりで良かったのにね。あと、音楽を愛する心優しい青年が、自分の意思とは裏腹にデスメタルのカリスマとして祀られていくその苦悩はうまくかけていたと思うんですが、原作の面白さはそのギャップ萌えだけではなくて、「心優しい青年」のはずの根岸側の生活でも、クラウザーさん的思考が時折（最近は頻繁に）混じることだと思うんですよね。そこはあんまり描かずに、理想の自分とは違う自分だけど、それでも誰かに夢を与えられてるんだという爽やかな主題の作品に落ち着いていたと思います。下品度も少なめだったので、そういうネタが苦手な方もあまり気構えずにどうぞ。