王家の紋章 〜19巻
- 作者: 細川智栄子,芙~みん
- 出版社/メーカー: 秋田書店
- 発売日: 1996/12/01
- メディア: 文庫
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少女コミックで連載されていた「天は赤い河のほとり」と似た印象を受けるのですが(主人公が水を介して異世界へ飛ばされる、青銅器から鉄器へうつっていた時期、最終的に王妃となり国に繁栄をもたらす等)、時期的にいって王家の紋章の方が本家でしょう。(私は天河は高校〜大学時代に読了)
例にもれず主人公がモッテモテなのですが、可愛いだけでもてはやされているのではなく、現代で考古学を専攻していたという設定を生かして、古代のエジプトに現代の知恵や歴史を持ち込み、それが評価されているのが楽しいですね。けど、私はガラかめで亜弓さんが好きなように、この作品でも主人公と敵対する、王女アイシスが好きだから困る。アイシスは恋敵であるキャロルの命を何度となく狙いその度に阻止されるわ、それが明るみに出て最愛の弟からは憎まれるはと本当にかわいそうです。まぁ原因を作ったのはアイシス本人なので自業自得と言われればそれまでなんですが…。あんなに美しく、一途な人があんまりにも不遇ではありませんか。早くアイシスも幸せになって欲しいなーと思いながら読んでるんですが、この人どんどん墓穴掘っているよー(でもそこがいい)。
殿方どもはどなたも亭主関白なので特に好みの人はいません…。私の周りでは、もちろんメンフィス様が人気なのですが…。誰かと言われたら、商人のハなんとかが好きです。優しそうだから。それにしてもキャロルはさらわれすぎですよね。面白いんだけど、話がループ化してきたのでちょっとだれてきました。(キャロルさらわれる→メンフィスご乱心→キャロル、とんちで脱出を図る→メンフィス助けに向かう→合流)