チキタ☆GUGU 全8巻
- 作者: TONO
- 出版社/メーカー: 朝日新聞社
- 発売日: 2008/03/07
- メディア: コミック
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最初の方とかは力の無い妖しい屋・チキタとそのチキタを食料として狙う人喰いのラー・ラム・デラルのでこぼこな生活〜という感じだったんですが、途中から急展開でかなりシリアスな話でした。TONO先生の作品は本当にすぐ人が死ぬな。漫画で人が死ぬ時は結構意味深な死に方をしたり、その死が物語りのその後を展開させたりと言うに扱われるけど、TONO先生の作品における死生観ってのはそういのとは違って、人である以上どうしても死っていうものは訪れて、それには意味とかなくて、逆にいえば犬死にとか無駄死にってのもないんよ、という感じを受けます。もちろん重要なキャラクターが死ねば、その後の主人公達に影響を与えることはあるんだけど。
それにしてもラー・ラム・デラルはチキタと暮らし始めて本当に可愛くなったなぁ。水玉クマの話やギスチョの話は涙なしには読めませんでした。最終巻は途中からすごく切なくなって、ずっと泣きましたよ。名作なのでおすすめです。人が結構あっさり死んだり、えぐいシーンもあったりするので(絵柄が可愛いデフォルメなのでそんなに気にはなりませんが)そういのは苦手って人は「カルバニア物語」から読んでみるとよいかと思います。カルバニアは長いから、「ダスクストーリィ」でもいいですよ。全2巻だし。