チキタ☆GUGU 全8巻

チキタ★GUGU 8 (眠れぬ夜の奇妙な話コミックス)

チキタ★GUGU 8 (眠れぬ夜の奇妙な話コミックス)

以前4巻まで購入してて、そのあと何巻まで所持してるか忘れてたのでずっと購入してなかったんですが、この前急に読みたくなって全巻買ってきた!
最初の方とかは力の無い妖しい屋・チキタとそのチキタを食料として狙う人喰いのラー・ラム・デラルのでこぼこな生活〜という感じだったんですが、途中から急展開でかなりシリアスな話でした。TONO先生の作品は本当にすぐ人が死ぬな。漫画で人が死ぬ時は結構意味深な死に方をしたり、その死が物語りのその後を展開させたりと言うに扱われるけど、TONO先生の作品における死生観ってのはそういのとは違って、人である以上どうしても死っていうものは訪れて、それには意味とかなくて、逆にいえば犬死にとか無駄死にってのもないんよ、という感じを受けます。もちろん重要なキャラクターが死ねば、その後の主人公達に影響を与えることはあるんだけど。
それにしてもラー・ラム・デラルはチキタと暮らし始めて本当に可愛くなったなぁ。水玉クマの話やギスチョの話は涙なしには読めませんでした。最終巻は途中からすごく切なくなって、ずっと泣きましたよ。名作なのでおすすめです。人が結構あっさり死んだり、えぐいシーンもあったりするので(絵柄が可愛いデフォルメなのでそんなに気にはなりませんが)そういのは苦手って人は「カルバニア物語」から読んでみるとよいかと思います。カルバニアは長いから、「ダスクストーリィ」でもいいですよ。全2巻だし。