アンゲルゼ 最後の夏

アンゲルゼ 最後の夏 (アンゲルゼシリーズ) (コバルト文庫)

アンゲルゼ 最後の夏 (アンゲルゼシリーズ) (コバルト文庫)

前巻は「女の子同士の友情って…おそろしい」と思ったんですが、今回は逆に友情っていいなぁと思えた巻でした。現実とはちょっと違う設定の日本が舞台で、あるきっかけから軍とかかわるようになってしまった中学2年生の女の子のお話。これだけ読んでも絶対わからないから、1巻を読んでね!
1巻ではあんなに怖そうだった尾田先生が、いい人っぽくてよかった。大して敷島は1度好感度上げときながら、またわからない人へ。この人もいろいろ抱えてるんだろうけど、まだまだ謎です。陽菜が「未孵化(アンハッチ)」となった原因もこの人にあるのかないのか…。なんにせよ陽菜は湊とか有紗とは別次元の存在って感じがしますけど。もしかしたら、人間の母子が同時期にアンゲルゼになったんじゃなくて、アンゲルゼ(もしくはキャリア)の母から産まれれた、生まれながらの未孵化なのかもしれませんね。
タイトルの「最後の夏」が示すとおり、学校に行ったり友達と過ごしたり…という描写は今後減りそう。あと、1巻登場後はもうあんまり出てこないだろうと思ってた西原君が結構関わってきそうな気も。あとがきにあったけど、やっぱり覚野はツンデレだと思います!