京大M1物語

京大M1物語 1 (ビッグコミックス)

京大M1物語 1 (ビッグコミックス)

新規開拓するべく、本屋を徘徊中に発見、捕獲。私は文系サークル(部活)ものが好きだなと気付いたんですが、この作品にもそれっぽいものを求めて購入。主人公は東大に合格・進学するも、東大生の全てがいいとこに就職できるわけじゃない…自分にあるのはテストでいい点を取る能力だけだ…! ということで、大成することを望む家族に反抗し、就職にも何にも役立たなそうな院に進むことを決意。その進学先こそが、京大「動物民族学」だった。という話。
私は院には進学しなかったので(文系だったからそんなに進学率は高くなかった)、周りの理系の子の院の話を聞いてると大変そうだけど学生とも社会人とも違う、一種の雰囲気があってちょっと体験してみたかったといつも思います。本当に大学の学問って、良くわからないものも多いですよね。私は将来のこととかさっぱり考えず、ただ楽そうだという理由で、3、4年のゼミでは「日本法制史」をとってました。動物民族学に負けず劣らず、就職にはまるっきり役に立たなさそうなゼミでしたよ。法学部だったんですが、やってることは歴史の勉強みたいな…。刑法とか民法とか労働法とかのゼミとは大きな隔たりが。私が3年の時に出したゼミ論のテーマなんて「近親婚」で、最終的には「同性婚認めろ」というどうみても腐女子ですな内容でしたし…。
そんな雰囲気を求めて購入したんですが、肝心の学問内容はあんまり書かれてなくて、もっと突っ込んだ話をして欲しかったです。漫画とかで薀蓄読むの好きなので。どちらかというと人間関係メインの作品のようです。でも1巻だけあって、まだ深くまでは突っ込まず。なんか雰囲気的には「ナチュン」に近いなぁと感じたり。主人公の最上があたまでっかちで、腹の中ではいろんなこと考えてるんだけど対人的にはそんなにトゲトゲしてなくて結構流されたりするあたりがとっても似ていると思う。個性的な院生のキャラも固まってきたので、2巻以降面白くなりそうです。