暗き神の鎖 上・中・下巻

暗き神の鎖〈前編〉―流血女神伝 (コバルト文庫)

暗き神の鎖〈前編〉―流血女神伝 (コバルト文庫)

なんか久しぶりに小説スイッチが入ったので。プロローグとなる「帝国の娘」から「砂の覇王」「女神の花嫁」を経た流血女神伝のザカール編。
世の中はラノベブーム(もう終わった?)ですが、コバルトもなかなか侮れない名作が眠ってます。コバルトというか、少女小説というジャンルが。ラノベに比べてメディア展開することは稀ですが、良質なファンタジーもかなりあると思う。今では小野不由美の代表作となった十二国記シリーズも元はホワイトハートという、講談社少女小説レーベルです。少女小説だからと侮るなかれ。この作品も、少女小説とは思えないくらいの骨太な作品です。
奴隷や海賊を経て一国の正妃になったかと思ったら思いもしない運命がまた主人公のカリエにふりかかる。今回は周りもかなり血みどろで大変そうでした。最初の舞台・ルトヴィアでも不穏な展開が。ドーン兄にはグラーシカ一筋で居て欲しかったんですが。今後ドーンとミューカレウスがどうなるのか心配です。
大陸の三大国をまきこむ主人公の運命。シリーズ20冊くらい出てるのでなかなか読み出せませんが、読み出したら止まらないはず。もちろん萌えポイントも一杯です。主人公の周りいい男だらけです。まぁそんな甘い展開にはなかなかならないわけですが…。現在最終シリーズ「喪の女王」を読んでますが、まだ最終巻発売されてないみたいなので、暗き神の鎖で止めとけばよかった。理性はそういうものの、昨日既刊大人買いしてきてしまいました。今日も眠れぬ夜になりそうです。