花と惑星

花と惑星 (りぼんマスコットコミックス クッキー)

谷川史子先生のマンガは絵柄がとても優しく、キラキラと派手なわけではない地味な美しさがあってよいですねぇ。昔りぼんを購入していたときに「きもち満月（フルムーン）」を読んで以来、じわっと好きです。系統的にいうと海野つなみ系ですかね。（海野つなみ先生のマンガは小ネタが多いんですが、谷川先生のはもう少し落ち着いてるかな）
表題作が3つの短編からなる話で、その中の一つ「睡蓮」の続編「春の蕾」が収録されています。…なんか久しぶりに少女漫画らしい少女漫画を読んだせいか、「春の蕾」のクライマックスではちょっと泣いてしまいました。泣き系とかそういう話ではないんですが、じわっとくるというか…これも私に人生経験がちょっと増えたせいかもしれません。中高生時代だったら泣くまではいかなかったかも。
最近少女漫画が過激になってきて、「男性向け少女漫画」の方がピュアな世の中ですが、この作品は間違いなくピュアなので、少女漫画好きには是非よんで貰いたい作家さんです。あと谷川先生は短編の方が威力を発揮しますよね。