夏の魔術 上・下巻

夏の魔術(上)(シリウスコミックス)

ふくやまけいこ先生の絵柄がとても好きです。谷川史子先生の絵を見るのも好きなんですが、ふくやま先生の絵を見てるとほわーっとした気持ちになります。はじめてふくやま先生の漫画を読んだのは、まだ私が「なかよし」を買っていた小学生のときで、「星の島のるるちゃん」という作品でした。そのときたくさんの漫画を読んでいなかった私は、「なんかちょっと古い絵柄だなぁ」と思いながらも、いざ読んで見るととっても面白くって、毎月心待ちにしていたものです。今考えたら当時のなかよしっていきなりCLAMPの新連載始めちゃったりして、なんか暴走してるときだったなぁ…（当時のCLAMPの絵柄は「CCさくら」なんかとちがって濃くて、全然なかよしの絵柄と似てなかったのでびっくりした）
この「夏の魔術」は原作が「創竜伝」や「銀河英雄伝説」で有名な田中芳樹先生。小説版のカバーもふくやま先生が担当されていて、可愛らしい表紙と裏腹に「ゴシックファンタジー」というジャンルに区分されちゃっててなんでゴシックや！と思ってたんですが、読んでみてわかりました。この話、かわいい絵柄にだまされてはいけません。骨太です。実は原作も随分と前に購入していて読もう読もうと思いながら積読してたんですが、漫画を読んで原作が読みたくなりました。漫画も面白かったですが、小説でじっくりと味わってみたい作品です。あと私、年の差カップル大好きなので、この作品大好きです。