しゃにむにGO 〜24巻

しゃにむにGO (1) (花とゆめCOMICS)

しゃにむにGO (1) (花とゆめCOMICS)

私は昔、花ゆめ読者でした。期間で言うと赤僕の終盤あたりから、しゃにむにの10巻くらいまで。あんまりコアな読者じゃなかったけど、花ゆめを読み始めてから読む漫画の選択肢が増えてよかったと思う。その花ゆめも今はこう、突出して風変わりな作品も減っちゃったなぁというイメージです。絵はすごくうまい人が増えたと思いますが、もっとこう川原泉みたいな人が出てきちゃってもいいんじゃ…! 私の中で花ゆめって「正当な少女コミック誌では扱えなかった作家のるつぼ」ってイメージなので、言うならば少女漫画界のアフタヌーンであってほしいんですよ。メジャーではないけど、決してマイナーなだけでもなく。(マイナー誌はウイングスとかネムキとかになるのかなぁ)そういう懐の広い雑誌であってほしいわけです。まぁ私の花ゆめ幻想はこのくらいにしておいて。
久しぶりに一気読みしました。きちんと読んでたのは15巻くらいまでで、その後は集めてたけど読んでなくて、最終的に弟に拉致られていたのを借りて読みました。そしてハマって21〜24巻まで即日買ってきた。少年漫画と少女漫画の決定的な違いといえば、その作品内における恋愛沙汰の割合だと思うんですが(もちろん少年漫画でも恋愛主体とかあるけどそれはそういうジャンルであって、少女漫画みたいにどのジャンルにおいても恋愛が絡んでくるのとは違う)しゃにむにもその点ではまぁ少女漫画だと言えるけど、他にもいろんな人間関係を描いていていいなぁと思う。最新刊あたりでは恋愛もメインになってきてるけど、先輩後輩とか、ダブルスのペアとか、親子とか。そんな中で好きなのは現在2年生のペア白ちゃんと黒ちゃんです。これはまぁ性的な意味で好きだということもあるんですが、白ちゃんが大人なのが良いですよね。あともっと性的な意味で好きなのは留宇衣とパパンです…親子愛ってのが好きなのもある(逃げてみた)。
しゃにむには試合シーンが面白いのもいいよなぁと思う。スポーツ漫画って下手するとインターバルの話のほうが面白かったりするんだけど、しゃにむには大会が始まってからが断然面白いと感じる。試合のシーンとかを読むときは、中学の3年間だけだったけど、テニス(軟式)やっててよかったなぁと思います。もし運動部に所属してなかったら、試合前の興奮、プレッシャー、頭が真っ白になる感じ(多分集中しているとき)、集中力がプツンと途切れてしまったあの感じ。登場人物とかぶらせて感じることはないんだろうなと思う。今となっては運動なんて全然しませんが、「趣味」じゃなくて「部活」でスポーツをやれたことは貴重なことでした。
ベタベタですが、テニスがしたくなりました。