#09 サマータイムマシン・ブルース

いやー、いい映画見た! と素直に思いました。なんでこれ映画館に見に行かなかったんだろう…絶対私のツボど真ん中なんですけどねぇ。
とある大学の、SFをまったく研究しないSF研の夏休み(多分夏休みだと思う)。ひょんなことから部室のクーラーのリモコンが壊れてしまい、部員達は暑さでうだうだ。精神滅却すれば…の要領で超真剣にオセロをしてみたり、ゴミ置き場から扇風機を拾ってこようとしたり。そんな彼らの前に謎の機械が出現。それはどうやらタイムマシンのようで…。もちろんそんなもの信じないみんなは後輩の1人を乗せてとりあえず昨日にタイムスリップしてみることに。しかしノリでやったそれが、本物のタイムマシンだとわかった彼らは、昨日に戻って、無事なままのリモコンを取ってこようと画策して…?
前半はSF研の普通の1日(つまりメインとなる話の「昨日」)が描かれて、しかもコマ切れで場面が展開するので「?」な印象。それが物語が進むにつれて、「ああ、あのときの場面はこのことを意味してたんだ!」とどんどんわかっていって、それが非常に面白い。また、タイムマシンという超非現実的なものが目の前にあるにも関わらず、それをただのリモコンのために使おうという心意気やよし! そのバカっぷりがなんとも愛しいです。
作中では真面目に活動するSF研ってかSFオタを小バカにするような場面もあるんですけど、どう見たって「究極超人あ〜る」の大学サークル版みたいでした。なんかちゃんとSFしてたしね!オチもサワヤカに終わってとっても気持ちよかったのですよ。夏の話なので、是非今の時期に見てほしいです。