#06 かもめ食堂

かもめ食堂 [DVD]

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これは女性に受ける作品だろうなぁと思って見にいったんですが、まさしくそんな感じで、劇場を出るときにお客さんを見ると男性客はほとんどいませんでした。いたとしても女性のつれって感じか、映画通っぽい人くらい。最後にスタッフロールを見たら監督も女性だったんですね。*1 原作は女性に人気のある群よう子さんだし、やっぱりこれはどちらかというと女性をターゲットにして作られた作品のようです。
フィンランドという国には明るくなく、私はキャラクターもののなかで唯一ムーミンがすきなんですがそのイメージと、あとはサウナと北国って感じしか抱いてなかったのですが、この映画を見ると是非言ってみたくなりますね。私の中でのイメージカラーがやさしい白と、淡い水色、そして森の色になりました。
別になにかあるわけでもなく、偶然出合った3人が、その中の1人がやっていた食堂を手伝うことになって、特に目標があるわけでもなく、1日1日をゆっくりと楽しいね、と過ごしていく話。現実的に考えると少し無理があるような気もして、それをみんなもわかってるんだけど最後には「でもこのままでもいいよね」とやさしく終わっていく感じが心地よいです。
そしてこれ、おなかが減ってるときに見るとかなりつらいです。そこそこのおなかで出かけて、帰りにおにぎりを食べて帰るのがベストコースでしょう。
日本マニアの子とか、酔っ払いの人とかフィンランドの俳優さんも面白くてよかったなぁ。小物もいちいち可愛くて、こじんまりとした雰囲気が単館系ともマッチしてて、ああ、こういう映画がこれからもずっと見れたらいいなーと思いました。そして私はもたいさんが大好きです。

*1:荻上直子監督という人で、「バーバー吉野」「恋は5・7・5!」など