夢を売る少年たち

夢を売る少年たち (ピチコミックス)

夢を売る少年たち (ピチコミックス)

少年と書いて「こども」と読ませてます。その昔「CAIN」という雑誌がありまして(今はもう無いよね?)確か松山先生もそこでデビューしたような…。まぁ昔のCAIN連載作をようやくまとめてくれたのがこの作品です。CAINはホモ誌ではなかったので、これもホモ作品ではありません。どっちかっていうと百合です。
主人公の「のら」は全寮制の女学院でマリアという少女と愛し合っています。しかしそのマリアが「お小姓BROS.」というグループのメンバーにゾッコンLOVEになってしまい、それを阻止するためにライブ会場に行ったらあれやこれやとメンバーオーディションを受けることになってしまい、BROS.の一員へ…という話。いつもながらのシュールなノリで、書下ろしも18Pとお買い得の1冊。
それにしても本当に松山先生はお小姓さんが好きだなぁ…。はてなキーワードは誰かが最近編集してくださったみたいで、「森蘭丸に傾倒」とか書かれててワロタ。この作品のアイドルグループもその名のとおり、森蘭丸や坊丸といった、いつもの小姓メンバーが出てますしオカマのネイティブ(「課長の恋」や「やさしくしないで」にも出てくるロンゲのオカマ?さん)が登場します。これも松山先生なりのスターシステム? とりあえず「やっぱり松山先生は昔からこのノリだったんだなぁ」と再認識できてよかったです。今の絵も好きですが、昔の不思議なトーンつかいとも好きなんです。