Q.E.Dトリックノート

Q.E.D.証明終了 ザ・トリック・ノート (KCデラックス)

Q.E.D.証明終了 ザ・トリック・ノート (KCデラックス)

この世には数多の「公式ガイドブック」や「公式ファンブック」なるものがあります。でもみんな気付いてるんです。ガイドとかファンとか言っておきながら、一番それを必要としてるのは作者と出版社なんだって…!! ちょっと人気が出て巻数が続いているマンガだったら即ファンブック発行。ファンは買いますよ、そりゃ。だってそれがファン心理ってやつだもん。でもファンブックでいちいちキャラクター解説なんてしなくったってわかってますよそんなの。だってファンなんだからさぁ…。ようは手っ取り早く小銭が稼げればいいんですよね、ファンブックなんてさぁ。
というわけでファンブック商法に嫌気が差していた私ですが、このトリックノートは心の底から買ってよかった! と思える内容でした。「読ませる」ことを目的としているガイドブックです。ジャンプ系にありがちなイラストみちみちの小さい文字みっちりみたいな画面構成とは違い、加藤先生の描かれる画面のようにスッキリとした構成。さらに内容もQ.E.D.が出来るまでや、コミック19巻までの各話のあらすじと加藤先生による解説、「金田一少年の事件簿」の原作者・天樹征丸先生との対談、加藤先生の選ぶオススメミステリなどなど充実しています。特に各話コメントを読むと、かなりの高確率でコミックを読み返したくなると思います。コミックを読みかえしてからコメントを読むか、コメントを踏まえてコミックを読み直すか。どちらにしろネタバレなので未読の人は読み終わるまで封印すべしです。
実はロケットマン情報を一番楽しみにして買ったんですが、ただの紹介ページでした…。掲載誌的には月マガのほうがGREATよりメジャーなはずなんですが*1やっぱり売れてるのはQ.E.D.のほうなので、ロケットマン読んでない人へのアピールですね。ロケットマンも面白いので是非!というか私はロケットマンが好きです!
とりあえずQ.E.D.ファンは買って損の無い内容となってますので、ファンを自覚しながらもまだ手に入れてない方は是非。マイナーゆえに手に入れ辛いのが難です。
なんでいきなり結構前の本の話をしてるかというと、友達に貸してたロケットマンが返却されて加藤熱が上がってるからです。早く月マガでやってるC.M.B.もコミックにならないかなぁと思ってます。というかこんなにやっててよくネタ切れにならないなぁ。

*1:月刊マガジンで連載されていたのが「ロケットマン」(全10巻)、その月刊マガジンの増刊誌である「月マガGREAT」で連載中なのが「Q.E.D.」(〜22巻)です。週マガ編集部とは違うみたいで、週マガの増刊が「マガジンスペシャル」になります。スクランの番外編とかはマガスペですね。