アンダーザローズ 3巻
Under the Rose (3) 春の賛歌 バースコミックスデラックス
- 作者: 船戸明里
- 出版社/メーカー: 幻冬舎コミックス
- 発売日: 2005/10/24
- メディア: コミック
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実は2巻の表紙を見たときに「おっ今度は恋愛中心で萌えな話か?わくわく」とか思ってたら全然違ってというか2巻の時点ではそうでもなかったような気がするんですが、3巻は鬱と躁の間を駆け巡るといいますか…。とりあえず私がのほほんと考えていた「家庭教師の美人先生と、心に孤独を抱える少年のハートフルラブストーリー」ではなかったと断言しよう! それでも前半のほうはまだよいんですが、ウィリアムの描写が多くなると段々…おそろしすぎだよウィリアムぼっちゃん!(↑画像の少年ですよ) 1部の主人公だったライナスはトゲトゲしてたけどこうわかりやすいというか、根は素直な子だと思うんですが、いまんところウィリアムは両親に対してどんな感情を抱いていて、それがどのような形で現われているかがはっきりと伝わってこないのが逆に怖いです。
あとこの巻は他の巻よりも、この時代の英国貴族の常識というものが描かれていて*1これを読んだら「そりゃウィリアムの父ちゃんもエマとの結婚には反対するわなぁ」と思いました。アンダロの家はあっちの家よりももっと歴史とかありそうなんでさらに感じる。しかも終わりが黒ウィリアム全開で終わりやがった! どうなるんだよ、レイチェルどうなるんだよー!(続きは一年後です♥)もうGENZO買おうかと思った。松山先生も新連載始めるらしいし、月210円ならいいような気もしてきた…と思ったら今月は掲載されてなかったので掲載されたら買おうかなーと思います。あと途中のほうから少しペンタッチが荒れてきた感じなのですが、あれは場面のせい*2なのか、単純に荒れてるのかが気になりました。後半は戻ったけど。
しかし本当に船戸さんは絵がうまいなぁとしみじみ思います。そんでアンダロは1巻のときから装丁もすごくいい。アンダロの装丁は帯ふくめてかなりかっこいいので、新品で購入して帯補完することをオススメします。*3あと私はやっぱりライナスが好きだなぁ。読後感最悪(ほめ言葉)な3巻ですが、ライナスの寄宿学校を描いたマンガが載ってるのでちょっと救われた感じです。寄宿学校とか…同室とか……いろいろやばすぎますよ! とりあえず続きを早く読みたい。