こころ

こころ (ビッグコミックススペシャル)

こころ (ビッグコミックススペシャル)

あの名作・夏目漱石の「こころ」を榎本ナリコがその感性を持って現代風にアレンジ。田舎から上京してきたものの、目的もなくぬるい大学生活を送っている主人公はある人物と出会い…。
いやー、「こころ」ですよ! 高校現国の教科書にはほとんど載っているだろうかの名作。そして腐女子はこれを読んでその8割が妄想するに決まってます。私も一時期文学作品を読んでいた時期があるのですが、もちろんきっかけはこころです。そのほか教科書掲載作品としては中島敦の「山月記」なんて超おすすめ。こちらも腐女子なら7割がた妄想しててもおかしくない代物です。
そんな原作からしてじゅるりな内容の「こころ」を、あの榎本ナリコが執筆。これが美味しくないはずなんてない。舞台を現代に置き換えつつもその萌えは失われていません。というか榎本先生もこころで萌えてた口に違いない。
基本的には原作どおりの話ですが、ラストがちょっと違います。(あと先生の設定も少し違う)私としてはあの後、ハッピーエンドになったと願いたい。というかそのためにあそこで終わってるんだろう! と思ってます。しかし本当に榎本先生は絵がうまいなぁ。色の塗り方もすごく雰囲気出てます。そして何より先生が美人。これですよ、これ! ちなみに私は先生受派なので…。K×先生、私×先生ですよ。一緒に暮らしてた頃のKと先生なんて、同棲カップルにしか見えない。そして最期の手紙はラブレターにしか読めない。
そんな妄想をのぞくとしても、原作を読んでしまったという方も未読という方も、是非読んでみてください。そして「こころ萌えもよいかも」と思うがいいです。
(この感想は前サイトからの再掲です)