#05 笑の大学

笑の大学 スペシャル・エディション [DVD]

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実は見る前、全然内容を知らなかったので(基本的に映画を見るときは内容をあまり入れないようにしている)笑いを教える大学かと思っていたら「笑の大學」という名前の劇団の話だった。元が舞台で、映画化するにあたり三谷氏が脚本を一から書き直したらしい。店長が「映画の役所広司ははまりすぎ」と言ってたので期待していたら本当にはまりすぎでよろしかった。というかまた役所映画を見てしまったなぁ。次こそはローレライ。と思いつつ、今日の夜「shall we dance?」があることを思い出した。前に見たのは半年くらい前だから結構内容は覚えてるんだけど面白かったからもう一度見よう。時間が合えば。
戦時下、といってもまだ終戦間際のギリギリ具合はなくって、三国同盟を結んだくらいの時代、喜劇団の作家・椿(ゴローちゃん)は次回上演する「ジュリオとロミエット」の検閲のために役所(?警察だったかも)に。そこに待っていたのは堅物の検閲官・向坂(役所)だった。普段なら修正されないような箇所にまで難癖をつけ、次々と要求を重ねてくる向坂に、椿はその要求を呑みながらもさらに面白い脚本をあげてくる。この2人の勝負の行方は

元が舞台だけあって、出てくる場所の大半は検閲室で、あとは椿が劇団と役所の間を行ったりきたりするくらい。役者も上記の2人がほとんどで、次に出番の多かったのは警備でドアのそばにいるおじいちゃんくらいか。内容的には「ラヂオの時間」を思い出しました。作った脚本がどんどんと書き換えられていく…。けれどラヂオと大学の間には大きな違いがあって、ラジオは破綻していくシナリオを楽しんでいくものだったけど、大学の場合は無理難題をふっかけられてそれを追加していくんだけど、前の脚本より自然で面白い展開になっていく。大学の中の台詞で「団長とも話し合うんですが役者というのは自分が出てる場所以外はどうでもいいと考えてる」みたいなのがあって、ラヂオだとまさしくこっちだなぁと思いました。
ラストが少し蛇足気味かなあと思ったんですが、まぁあれはあれでいいか…。でもそれならその後の話が見たかったなぁ。