大神亮平奇象観測ファイル 憑融

大神亮平奇象観測ファイル 憑融 (徳間デュアル文庫)

大神亮平奇象観測ファイル 憑融 (徳間デュアル文庫)

この本を読むのにおよそ2週間ほどかかってしまった。最近の読書力の低下に不安を覚えます。最近能動的にすること(読書やゲーム)がつらくて、ついついテレビ見たりアニメ見たりになりがちだ。いかんいかん。
イラストを担当してる華門さんが好きだったのでジャケ買い。ジャケだけじゃなくて、なんとなく民俗学と関係ありそうだなーと思って買ってきたんですが、さほど関係なかった。でもその下地はありそうだから、そういう面をもっと出して欲しかったですね。どっちかっていうとホラー風味。ネタはありがちかなぁと思うんですけど、私は好ましく読めました。
ていうかこの作品の主役の兄弟が(・∀・)イイ! 私は兄弟ネタが大好きなんですが、またこいつらの名前がいいんですよ〜。お兄ちゃんが嶺(みね)で、弟が灘(なだ)。いい名前だなぁ、カッコよい。私の中では真夏、冬嗣に続くヒットです。(ちなみに真夏兄弟は実在の人物) タイトルにある「大神亮平」っていうのは嶺の高校の臨時教師なんですが、あまり話に絡まなかったのが…。もっと絡んで、最後とか陰陽師ばりに仕切ってくれると思うやんか。どっちかっていうと古書店のオヤジのほうが出張ってた。
まぁシリーズにするつもりならこれがプロローグみたいなもんだろうし、もう1作出てるほうを読んだら活躍してるかも! しかしその2作目で止まっているという罠…。やっぱり徳間デュアル文庫は大きさを間違えたと思うんだ。何、あの半端に大きな版型は。関係者の方によると「書店で目立つから」との簡単な理由だそうですが、むしろ書店側からしたら迷惑だよ! と、古本屋でバイトする私は思う。うちの店はこういうラノベ系を出版社順に並べてるんだけど、普通の棚には入らないから徳間デュアルだけ平台に移動させてるんだ…。
話が脱線しましたけど。でも予想してたラストとは少し違ってよかったなぁ。というか本当に兄弟に萌えた。