恋愛カタログ 〜29巻

恋愛カタログ 29 (マーガレットコミックス)

いわずと知れた人気少女漫画。私の世代で「彼氏にしたい登場人物」第一位は間違いなく、この漫画の主人公・実果の彼氏、高田くんに違いありません。私たちより少し前の世代だと、コレが『いたずらなKISS』の入江くんになったり、りぼんなら『ときめきトゥナイト』の真壁くんになったりするんです。今は一体誰なんでしょうね。やっぱり高田くんはまだまだ強いと思いますが。
オクテで内向的な主人公・実果が、ムリヤリ連れて行かれた合コンであった高田くんを好きになってしまい、自分を変えるためにも積極的に頑張るお話。ささいなことでドキドキしたり不安になったりと、これぞ少女漫画というつくりで見ててこっぱずかしくなること間違いなしです。主人公カップルは早々にくっついてしまい、話は恋人同士になってからが長いのですが、少女漫画の醍醐味はくっつくまでにあると思うので、脇役に人気があつまったりするわけです。それが主人公の妹・種ちゃんと高田くんの弟・隆二の話。主人公カップルを差し置いて大人気だったみたいです。私もこっちの話のほうが好きなんですが、どっちかっていうと種ちゃんが単体で好き。種ちゃんはいい子ですよ。男にはわからんかもしれんが。あと途中から笹錦さんという名キャラが出てきて、私は今この子の話が一番好きです。気持ちがよくわかるもん。頑張れ！　と素直に思ってしまう。
紆余曲折を繰り返しながらも結局実果と高田くんのカップルはラブラブなまんまなので、横恋慕が入ってもほとんど揺れることなく、安定してるのはいいんだけどドラマを作りにくくなってる感じはあります。というか現実であんなにラブラブなまま長く続いてるカップルって本当にいるの？　まぁマンガだからいいんですけど…。そう考えるとやっぱり、傷ついたりそれでも頑張ったりして何人かとドラマのあった笹錦さんの話が少しリアリティがあって面白いんじゃないかな。
一度高校の時に友達に借りて読んでたんですが、男子もハマってたので、少女マンガに挑戦してみたい男性にもオススメです。ただ、乙女ドリーム炸裂作品なので、砂をはかないように。そして私はこんなに乙女回路を持ってません…。