セーラー服騎士 1巻

セーラー服騎士 1 (ヤングジャンプコミックス)

セーラー服騎士 1 (ヤングジャンプコミックス)

その昔、テレビで「スケバン刑事」が流行っていて、よく隣のお姉さんとスケバン刑事ごっこをしたものです。そのお姉さんのお母さんに連れられて本屋さんに行った時に「○○ちゃんにも何か一つ買ってあげるから選んでいいよ」と言われた私はもちろん、「スケバン刑事」を手に取ったのでした。

家に帰ってうきうきとしながら読みました。当時私は4,5歳。もちろんマンガの読み方もよくわかりません。そしてようやく読み終わったときに「なんか違うかも」と幼心に思ったのです。そうです、その作品は和田先生の「スケバン刑事」ではなく、有賀照人先生の「舞って!セーラー服騎士」だったのです!

そんな幼心を惑わした作品のリメイクがとうとう発売されました。前作「舞って!セーラー服騎士」は残念ながら2巻で終了という、駆け抜けてしまった作品でしたが有賀先生はこの作品が気に入っていたのでしょう、「警視総監アサミ」という人気作を手がけながら、このリメイク作品であるセーラー服騎士を描いてくれました。当時は少年ジャンプで掲載されていたこと、また時代が今から15年以上前の作品であることから内容は変わってますが、基本的な設定は一緒です。青年誌だから、ちょっとお色気が増したか。

主人公の舞子はフツーの目立たない運痴な女子高生。しかし彼女の両親はプロレスラーで、家では常にトレーニングを強いられる環境にあります。フツーの女の子らしい女の子の生活がしたい! と願う舞子自身も、怒りで我を忘れると母のコスチュームを着て謎の戦士「セーラー服騎士」となり、今日も学園の悪と戦う!

というのがメインストーリー。今作では前作にはいなかったキャラクター、泉という女の子がくわわり少しシリアステイストです。というかヒロインの幼馴染、辰也の影が薄い…。「舞って!」の時は辰也結構頑張ってたので、2巻はもうすこし出番が多いといいなと思います。とにかくみんな、「駄々ってんじゃねーよ!」という名言を刻めばいいと思います。