鹿男あをによし

鹿男あをによし

鹿男あをによし

ドラマのイメージで、主人公が鹿に変身したり戻ったりする話だと思ってたら微妙に違った。しかし主人公が鹿化しながら世界を救う壮大な話だった。今までホルモー、トヨトミ、鹿男と万城目さんの作品を続けて読んできましたが、物語の確信に迫るまでがちょっと長いというか、逆を言えば中盤で物語の全体像が見えてきたらそこから一気に面白くなって止まらないペース配分だと思いました。主人公が女子高の先生とは思いませんでした。ヒロインの掘田イトちゃんは最初可愛くない態度だと思ったけど、最後のデレですべて持っていかれた。可愛いよ! 万城目作品の読了感のよさは異常。この話も最後はすっきりと終わって面白かったです。
次は「ホルモー百景」読みます。図書館の返却まちなのですぐには読めませんが…。今まで読んだ本ではホルモーが設定としてもキャラクターとしても一番好きなのですが、ちょっと引っかかったのが、主人公とくっついた凡ちゃんが変化しすぎなところ。ありのままの安倍の事を好きになった凡ちゃんなんだから、安倍も凡ちゃんのそのままを好きになってよ!と思ったので、続編がどうなっているのか楽しみです。