闇の守り人

闇の守り人 (新潮文庫)

闇の守り人 (新潮文庫)

バルサの養父・ジグロの汚名を晴らすため、生まれ故郷のカンバルに戻り、大きな危機に巻き込まれるお話。まだ作品の全体を見ていないので間違ってるかもしれないけど、過去と対峙するこの話は、シリーズの中でも番外編というか異色な1本である感じを受けました。
ジグロという人は、守り人シリーズが始まった段階で既に死んでおり、その姿は僅かな回想シーンや人々の口から語られることでしかわからないのだけど、非常に存在感のある人物です。読み始めるまではなんか面白くなさそうな回だなーと思ってたんですが、他のキャラクター(バルサの叔母さんや、ジグロと同じ氏族の子どもなど)のよさもあいまって、今まで読んだ3作の中では一番好きな作品です。牧童かわいいよ牧童。