DEVILMAN crybaby

原作マンガ既読。といっても読んだのが10年ほど前なので記憶はあやふや。Wikipediaみて一応思い出しました。話題作だったので早く見ておきたいという気持ちはあったんですけど、決定打は「某ジャンルで仲良くさせてもらった人(だいぶ年下)が、ベルセルクのグリフィスとガッツの関係性が好きと言っていたので、じゃあデビルマン見ておいたほうが良いですよ、とオススメした」という自らの発言です。オススメしておきながら私が詳細忘れてたらしょうもないなあと思い……。でもグリフィスとガッツが好き(特にグリフィスが)とか言われたら、了と明の関係性も好きそうじゃん?! そもそもデビルマンの原作を読んだ動機がその2人だし……。
湯浅監督作品できちんと見たのは「四畳半神話大系」「夜明け告げるルーのうた」くらいなんですが、たぶん私にはベストフィットする系統じゃないんですよね。それはさておきほぼ1日で見てしまうくらい面白かったです。元の原作もけっこうなスピード感というか、アニメで言うならTVアニメを劇場版に編集しなおしたような密度があるので、全10話といえども強引な・早足だなと思う場面も多々あったんですけど、「画」の強さに牽引されて、まあいいか〜と納得しながら見ました。これが初めてのデビルマンの人はわかったかなあ。それぞれの種族の(または登場人物の)立ち位置が変わることも多かったしなあ。個人的には、了が自分の存在を認識するあたりはもう少し丁寧に描いて欲しかったです。それにしても村瀬くんの声が良かったですね。中性的な声色になるところは神秘的です。ちょっと沢城みゆきっぽさもある気がする。
エロもグロもある作品ですけど(性についても描写が多い)、その根幹には「愛」がある話…なんてことは私が言わなくてもいいんでしょうけど、私は「愛」の話が好きなんだよ。